入社式、変革へ期待 トップが訓示
関電「原発再稼働、課題速やかに解決」

2012/4/2付
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新年度のスタートとなった2日、多くの企業が一斉に入社式を開いた。厚生労働省によると今春の新入社員数は大卒、高卒などの合計で約66万人(2月時点)。東日本大震災への対応や円高など厳しい経営環境が続く中、各社の経営トップは新入社員への訓示に変革への強い期待を込めた。

コニカミノルタグループはプラネタリウムで入社式を行った(2日)

コニカミノルタグループはプラネタリウムで入社式を行った(2日)

パナソニックはパナソニック電工と三洋電機を統合後初の入社式を大阪府門真市で開き、約350人の新入社員が出席。大坪文雄社長は「新興国での差が韓国や中国企業との成長力の差につながっている。世界に通じる専門能力を身につけてほしい」と呼びかけた。

ソニーの入社式では、4月1日に就任した平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)が「ソニーを全力で皆さんと変えていく」と強調。日本IBMでは、5月15日に社長になる米IBM副社長のマーティン・イェッター氏が「ベストを尽くして仕事に取り組んでほしい」と英語で語りかけた。

トヨタ自動車の入社式には昨年より124人少ない1211人が出席。豊田章男社長は「日本の技術力、現場力は世界一。だから日本にものづくりを残すと繰り返し申し上げている」と述べた。

10月に住友金属工業との合併を控える新日本製鉄では、宗岡正二社長が「この挑戦しがいのある戦いに一日も早く参加してほしい」と話した。

関電の入社式で八木社長の訓示を聞く新入社員(2日午前、大阪市北区)

関電の入社式で八木社長の訓示を聞く新入社員(2日午前、大阪市北区)

4月1日に発足した三井住友信託銀行は新銀行としての第1期生312人が入社。常陰均社長は「一緒に新銀行の歴史の一ページを刻んでいきたい」と話した。三井住友銀行では中国などで採用した15人の現地スタッフも入社式に参加し、国部毅頭取が「国境を越えた強い同期のきずなをつくってほしい」と求めた。

みずほフィナンシャルグループ(FG)の佐藤康博社長は来年7月に中核のみずほ、みずほコーポレート両銀行が合併するのを踏まえ「新たな変革にチャレンジし、成果を出していく重要な年だ」と強調した。

東北電力の海輪誠社長は320人の新入社員に「東日本大震災の発生後、供給先の7割が停電したが、懸命の復旧作業で1週間後には約9割が回復。社員の団結が東北電力のDNA」と強調。関西電力の八木誠社長は「当面の電力需給の安定など目の前の課題を速やかに解決し、力強く歩み続けることが重要」と話した。東京電力は福島第1原子力発電所の事故を受け、12年春入社の採用を取りやめている。

一方、過去の粉飾決算を受け経営再建中のオリンパスの入社式では、高山修一社長が「皆さんの選択が正しかったと言えるよう信頼回復に全力を挙げる」と述べた。

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