2019年6月17日(月)

日本触媒、アクリル酸の増産 紙おむつ原料、兵庫の工場増設

2011/8/1付
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日本触媒は紙おむつの高吸水性樹脂などの原料となるアクリル酸を国内で増産する。兵庫県姫路市の工場を増設し、2013年8月をメドに稼働。国内の生産能力を現在より17%高める。川崎市の工場では自動車用塗料原料の製造設備も増強する。投資額は合計145億円。国内工場は円高や節電の影響を受けるが、海外に比べて短期間で増産できると判断した。

アクリル酸は紙おむつに使われる高吸水性樹脂(SAP)や、接着剤・塗料の原料となるアクリル酸エステルに使われる素材。姫路製造所の敷地内に約110億円を投じ年産能力8万トンの新プラントを建設する。増産分は自社のSAPやアクリル酸エステルに利用するほか外販する。

同社は姫路のほか米国、インドネシア、シンガポールでもアクリル酸を生産している。現在、全社の年産能力は62万トン。13年夏以降はインドネシアでも年産能力8万トンの新設備を稼働させる予定で、姫路での増産を合わせると、全社のアクリル酸の生産能力は26%増の78万トンに高まる。

一方、川崎製造所には約35億円を投じ、自動車用塗料の原料となるアクリル酸特殊エステルの新プラントを建設する。年産能力2万トンで13年10月に稼働させる予定。現在は姫路製造所で約4万トンを生産し世界シェア3割を握る。設備増強により首位固めを狙う。

新興国を中心にSAPなどの需要が急増しており、原料であるアクリル酸も品薄状況にある。国内工場はプロピレンや酸化エチレンなどの原料を調達しやすいうえ、従業員にノウハウが蓄積されており素早く増産に対応できるという。

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