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リコー、「ペンタックス」買収を発表 デジカメ強化

(更新)

リコーは1日、HOYAが「ペンタックス」ブランドで展開しているデジタルカメラ事業を10月に買収すると発表した。リコーはペンタックスの一眼レフの技術と販路を取り込み、新興国を中心にカメラ事業を拡大。事務機に次ぐ事業の柱に育成する。医療機器などに経営資源を集中させたいHOYAと思惑が一致した。価格競争の激化を背景にデジカメ業界の本格再編が幕を開けた。

HOYAがペンタックスのカメラ事業を新会社として切り出したうえで、リコーが100%子会社にする。買収額は非公表。生産拠点や従業員を引き継ぐ一方で、リコーのカメラ事業も本体から新会社に移す。医療機器などほかのペンタックスブランドの事業はHOYAに残す。

リコーはペンタックスが欧米などで築いてきた販路を取り込み、中国などの新興国でも攻勢をかける。ペンタックスの一眼レフカメラを核に市場開拓を進め、3年後のデジカメ事業の売上高を年間1000億円、現在の両社合算の2倍弱に増やす目標を掲げた。

リコーの近藤史朗社長は「一般消費者市場の攻略は長年の課題」と強調。ペンタックスの販路を活用し、プロジェクターやプリンターなどの製品を個人にも売り込む。

握手するリコーの近藤社長(左)とHOYAの鈴木最高経営責任者(1日、東京都千代田区)

握手するリコーの近藤社長(左)とHOYAの鈴木最高経営責任者(1日、東京都千代田区)

リコーは2007年に米IBMのデジタル印刷機部門を約830億円で、08年には米事務機販売大手、アイコンオフィスソリューションズを約1600億円で買収。米国での事業基盤を一気に拡大したが、人件費が膨らみ収益が悪化。今年5月には今後3年間でグループ従業員の約1割にあたる1万人を削減する計画を打ち出した。

ただデジカメのように成長分野と位置付けた事業には今後も積極的に投資を振り向け、事務機以外に収益源を多角化する方針だ。

ペンタックスの前身の旭光学工業は、1952年に日本で初めて35ミリ一眼レフカメラを開発した。その光学技術には定評がある。HOYAは07年に内視鏡など医療機器事業を強化するため、ペンタックスを買収。翌年には吸収合併したが、HOYAの鈴木洋最高経営責任者(CEO)は当初から、不採算のデジカメ部門に関して「単独では生き残れない」として売却を検討していた。

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