2019年9月23日(月)

高速の無料化実験、通行量63%増 国交省「大きな渋滞ない」
増加率最高は椎田道路の3.05倍

2010/6/28付
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国土交通省は28日、高速道路(37路線50区間)の無料化実験を始め、同日午前0時~正午までの12時間の交通量が実験前と比べ平均約63%増加したと発表した。実験は地方路線が多いためか、出入り口となったインターチェンジ(IC)周辺で一部混雑がみられた以外、大きな渋滞はなかったといい、同省は「まずは順調な滑り出し」としている。

無料化された道路のうち、増加率が最高だった区間は椎田道路(築城IC―椎田IC)の3.05倍で、2200台から6700台に増えた。舞鶴若狭自動車道(舞鶴東IC―大飯高浜IC)の2.89倍、道東自動車道(音更帯広IC―池田IC)が2.88倍で続いた。増加率が最低だったのは青森自動車道(青森中央IC―青森ジャンクション)の8%増だった。

交通量が12時間で1万台を超える区間も傾向は同様。西湘バイパス(橘IC―国府津IC)が1万100台から1万4400台と43%増え、伊勢自動車道(津IC―久居IC)も39%増。西日本高速道路会社によると、14%増えた長崎バイパスでは、合流地点となる長崎市内の一般道で、普段は混雑しない午前8時過ぎに最長約1キロの渋滞が発生したという。

交通量は対象区間の自動計測装置で収集。今月21日の同時間帯と比較したが、一部で悪天候による通行止めや機器の故障があり、比較時間帯を短縮したり、別の日と実験初日を比較したりした。

同省高速道路課は「大渋滞が起きない程度に交通量が増えたので順調な滑り出しといえる。週末の利用状況も踏まえ、地元観光地や一般道への影響を区間ごとに細かく分析したい」としている。

前原誠司国土交通相は「都市部の交通量の多いところについては、無料化すれば混雑がひどくなって高速道路の利便性が相殺される」として首都高速、阪神高速などは無料化しないことを明言したことから、実験対象から除外。今回は東名高速など基幹道路も対象外としたため、主に地方路線が対象となった。

実験は来年3月末まで。同省は無料化に伴う物流コストの変化、観光スポットへの集客効果を検証。二酸化炭素(CO2)排出量の増減、鉄道など他の公共交通機関の利用状況に与える影響もふまえ本格導入の是非を判断する。高速道路会社への補てんなどに国費約1000億円が投じられる。

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