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通販売上高、初の5兆円突破 2011年度は9%増

通信販売市場が拡大している。日本通信販売協会(東京・中央)が27日発表した2011年度の通販売上高(速報値)は前年度比9%増の5兆900億円と、1982年度の調査開始以来、初めて5兆円を突破した。けん引役は利便性の高いインターネット通販。デフレや少子化でも成長する数少ない市場で、価格・サービス競争が激しさを増しそうだ。

通販協会の調査は、ジャパネットたかたや千趣会など、カタログ通販やテレビ通販を中心とする加盟508社の売上高に、アマゾンジャパン(東京・目黒)など非加盟の有力企業約160社の事業売上高の推計を合算した。前年度を上回るのは13年連続。会員企業は4.9%増、ネット通販を主力とする非会員企業は17%増だった。

通販はライフスタイルの多様化を背景に成長を続けてきたが、若年層からシニアまでネット通販の利用が広がり、拡大に拍車がかかった。最大手は売上高5000億円前後と推測されるアマゾンジャパン。衣料品では「ゾゾタウン」のスタートトゥデイ、食品では有機野菜などを手掛けるオイシックス(東京・品川)などが伸びている。

ネット通販は低コスト運営による価格競争力に加え、品ぞろえやサービスで独自の強みを発揮する。アマゾンは書籍から家電まで扱う5000万品目超の品ぞろえに加え、当日・無料配送を導入。オイシックスは東日本大震災直後から放射能検査体制を整えるなど、食の安全に配慮する姿勢が支持を集める。

一方でカタログやテレビ通販企業は曲がり角を迎えている。千趣会はネット通販関連売上高は11%増だが、本業のカタログは発行部数を減らし、総売上高は横ばいだった。同社やニッセンホールディングスは既に注文比率の6割前後がネット経由。スマートフォン(高機能携帯電話)向けアプリ開発にも注力する。

テレビ通販も、主要9社の11年度の売上高合計が0.7%増(日本経済新聞社調べ)と成長は鈍化。最大手のジュピターショップチャンネル(東京・中央)はサイトで通販番組を流して集客する。通販協会の柿尾正之・主幹研究員は「通販は今やネットが中心。カタログ企業などのネットシフトは加速する」と話す。

イオンは今月、ネット通販やネットスーパーの統合サイトを開設。ヨドバシカメラが当日無料配送を拡充するなど実店舗を持つ小売り大手もサービスを本格化、顧客の囲い込みが熱を帯びている。

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