2018年11月16日(金)

福島原発1、3号機に真水注入 原子炉損傷の可能性

2011/3/26付
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東京電力は福島第1原子力発電所の1、3号機で25日午後、原子炉に注入する冷却水を海水から真水に切り替えた。政府は米軍と共同で真水を注入する作戦も始めた。塩分による配管の目詰まりなどを防ぐ。一方、1号機タービン建屋地下の水たまりからは作業員が被曝(ひばく)した3号機と同様、運転時の炉心の水に比べ約1万倍の高濃度の放射性物質が検出された。2、4号機でも水たまりがあり冷却機能復旧の妨げになっている。

1号機の冷却水は25日午後3時37分、3号機は午後6時2分にそれぞれ真水に切り替えた。開通した外部電源を使って直線距離で約10キロメートル離れたダムから水を引き、原発敷地内のタンクに入れて消防車のポンプで原子炉に注水している。

タービン建屋地下1階のポンプなどを外部電源で動かして水を入れる計画だったが、危険な作業環境のため当面は消防ポンプを使う。地震の影響でダムから十分な水を得られない可能性もあり、米艦船の力を借りて補給する戦略だ。

1号機の原子炉圧力容器の温度は23日未明、設計上の上限を約100度上回る約400度に上がった。25日午後4時半も約197度あった。格納容器の圧力も約2.8気圧と高めで、安定させることが急務という。

東京電力は25日夜の記者会見で、1号機のタービン建屋地下1階の水から1立方センチメートルあたり380万ベクレルの高濃度の放射性物質を検出したと発表した。2号機のタービン建屋地下でも電源盤付近に最深1メートルの水がたまり、周辺の放射線量は毎時200~300ミリシーベルトと高かった。4号機も地下全域に水が出ていた。

経済産業省の原子力安全・保安院は3号機の水たまりは「原子炉の中の水が何らかの原因で建屋に流れた」との見方を示した。炉内の燃料が高温で傷むなどして出た放射性物質が水を汚染し、壊れた配管や弁を通して漏出した可能性がある。水たまりがある場所での作業は中断している。

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