2019年9月16日(月)

ネット広告、初の1兆円突破へ 13年見通し
広告市場、回復基調に

2013/2/21付
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電通が21日に発表した2012年の日本の広告費総額は前年比3.2%増の5兆8913億円となった。前年比増は5年ぶりで、東日本大震災前の10年の水準を回復した。中でもインターネット広告は同7.7%増の8680億円と高い伸び率。景気回復の足どりが強まれば、13年には初の1兆円突破も視野に入る。

テレビや新聞などのマスコミ4媒体の広告費は同2.9%増の2兆7796億円で、7年ぶりの増加。BS放送などの衛星メディア関連広告費、屋外広告や鉄道広告などのプロモーションメディア広告費もそれぞれ伸びた。電通は「広告市場は12年後半に底を打ち、回復基調に入った」(電通総研の北原利行研究主幹)と分析している。

13年の広告費も増加する見通し。なかでも高い伸びを示すのがネット広告だ。閲覧動向などからネット利用者が興味を持ちそうなテーマを見つけ出して特定の広告を配信するのが特徴。「タブレット(多機能携帯端末)の普及が進めば、単価の高い広告需要が一気に拡大し、市場規模が1兆円を突破する可能性もある」(サイバー・コミュニケーションズの長沢秀行社長)との声は多い。

ネット広告は進化を続けている。ヤフーは「リッチ広告」と呼ぶ新型広告に注力する。パソコンなどの画面に表示された広告の上にマウスのポインターを置くと、クリックをしなくても画像が閲覧者の目を引くように動き出す仕組み。「広告主からの反応がよい」と宮坂学社長は言う。閲覧者が何秒間広告に関心を持っていたかなど、従来は測定の難しかったデータの入手・加工技術の導入で可能になった。

無料通話・チャットアプリ「LINE(ライン)」で急速に利用者を伸ばすNHNジャパン(東京・渋谷)も広告収入が伸びる見込みだ。利用者がチャットで使える大ぶりの絵文字「スタンプ」に企業キャラクターなどを採用。企業から広告費を徴収し、チャット利用者は無料で使える事業が好調に推移する。

「大手だけでなく、中小企業や個人商店のニーズが強い」(NHNジャパン)。広告をネット閲覧者に届ける手法の多様化が広告主の裾野を広げている。

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