/

福島原発、制御室の復旧急ぐ 2・3号機発煙で遅れも

東京電力福島第1原子力発電所は21日、中央制御室の空調や冷却水用ポンプの復旧作業を本格化させた。既に2号機の建屋まで通電を完了。故障部品の交換や性能確認を2~3日で終え、電気を同機の制御室や冷却装置に送る計画。正常に動けば炉心を強力に冷やせ、放射性物質の大量放出回避へ大きな一歩となる。ただ同日午後には2、3号機の原子炉建屋から煙が上がるなど、予断を許さない状況が続く。

東京消防庁や防衛省・自衛隊などによる使用済み核燃料プールへの放水は21日午前まで続け、その後は電気系統の整備を急いだ。煙の発生を受けて同日夕以降の放水は見合わせた。電気工事にも遅れが出た。東電の武藤栄副社長は同夜記者会見し、「安全第一で作業を続けているが現場の作業環境は厳しく、時間がかかっている」と述べた。

今後の作業は中央制御室に電気を通し空調などを動かす。中央制御室は原子炉建屋に近いため放射線が強く、作業員が常駐できなかった。空調が復旧すれば放射性ヨウ素などを取り除け、作業環境が大きく改善する。

中央制御室の計器類が機能すれば原子炉の状態を詳細に把握し、対策を立てやすくなる。2号機は原子炉に水を送るポンプや中央制御室の機器を動かす装置などが故障しており部品交換を急ぐ。

東芝は現地に派遣している技術者を100人に増やしたことを明らかにした。主に福島第1原発2、3号機の電源や冷却システムの復旧を技術的に支援する。ポンプやモーターなどの機材も追加で手配した。

他の原子炉も配電盤または建屋まで外部電源の電力が届いた。ケーブルの損傷やショートの恐れがないか慎重に調べたうえで、スイッチを入れて中央制御室や炉内装置の作動を試みる。

ただ21日午後4時ごろから一時、3号機の原子炉建屋の屋上南東側、使用済み核燃料プール近くで灰色がかった煙が発生した。作業者が一時避難し、建屋への通電作業を中断した。圧力容器や格納容器のデータ、周辺の放射線計測値に大きな変化はないという。同日午後7時前には、2号機の原子炉の屋根からも白煙が出ているのが見つかった。原因は不明だ。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン