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猛暑、夏商戦に活気 エアコン・涼感寝具…

個人消費、回復下支え

梅雨明け後の猛暑が夏商戦を活気づけている。7月半ばまでボーナス・中元商戦は消費者の節約志向を背景に伸び悩んでいたが、気温の上昇とともに夏物商品の需要が復調してきた。エアコンはフル生産に入り、百貨店では涼感をうたう寝具が前年比5割増の売れ行き。気象庁によると今年は全国的に平年より暑い夏になりそうで、回復の足取り重い個人消費の刺激剤になりそうだ。

猛暑で人気を集める涼感寝具(東京・中央の三越日本橋本店)

熱帯夜が3日以上続くと売れ行きが良くなるとされるエアコン。家電量販店では3連休の最終日の19日から売れ始めた。ヤマダ電機では20~21日の販売額が前年比2.5~3倍となった。

パナソニックは6月末から草津工場(滋賀県草津市)でエアコンのフル生産に入った。7月上旬までの販売台数は前年同期比2倍となっており、省エネ機能搭載商品などが好調という。三菱電機の静岡製作所(静岡市)や、ダイキン工業の滋賀製作所(滋賀県草津市)などエアコン工場は軒並みフル稼働している。

百貨店では通気性の良い素材などを使った「涼感寝具」の販売が好調だ。そごう・西武は7月に入り、枕や敷布団など寝具が前年比5割増。三越日本橋本店(東京・中央)では21日から関連商品の売り場を2倍にした。

イトーヨーカ堂は汗を吸い取り速乾性のある機能性肌着(500~980円)の調達を急ぐ。年間販売計画は425万枚。計画比5割増のペースで売れており中国の生産工場に追加を発注した。

生鮮市場では「スイカの売れ行きが良くなってきた」(仲卸業者)。東京・大田市場では21日、千葉産や山形産が1箱(13キロ)3675円で取引された。前年同期に比べると約8%高い。

アサヒビールは主力商品の「スーパードライ」を氷点下に冷やして提供する飲食店を、7月中に月初の5割増の300店にする。江崎グリコのアイスクリームの売上高は7月半ばまで前年比3%増で推移していたが、梅雨が明けた19~21日は2けた増に跳ね上がった。

暑さをしのぎやすいレジャーもにぎわう。としまえん(東京・練馬)の3連休のプール入場者は前年比4割増の3万4900人となった。

第一生命経済研究所の試算によると7~9月の東京・大阪の平均気温が平年よりも1度上がると、個人消費を4333億円押し上げる。「GDP換算では0.3%の押し上げ効果がある」(同研究所)という。

21日の東京株式市場では日経平均株価が小幅続落だったが、ダイキンや富士通ゼネラル株が上昇。伊藤園、アサヒビールなど飲料関連株も人気を集めた。

ただ消費全体に力強さが戻ってきたわけではない。大丸松坂屋百貨店の1~19日の売上高は前年比1.4%減、高島屋も同1.0%減だ。

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