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アップル「集団指導」に消えぬ不安 ジョブズ氏休養

【シリコンバレー=岡田信行】米アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO、55)が病気療養のため休養する。同社の株式時価総額を世界3位(2010年末)に押し上げたカリスマ経営者の健康不安問題は、18日の株式市場でも波紋を広げた。過去2度の療養では見事なカムバックを果たしたジョブズ氏。その病状に関心が集まっている。

「ティムをはじめ経営陣を信頼している」。従業員へのメールにこう記したジョブズ氏。休養中もCEO職にとどまるが、日常業務はティム・クック最高執行責任者(COO、50)が代行する。

クック氏はパソコン大手だったコンパック(現ヒューレット・パッカード)出身。1998年にアップルに入社し、販売や海外事業などを担当してきた。同社の元幹部は「ジョブズ氏は社内で怖い存在だが独裁者ではない。アップルは集団指導体制で、実務はクックCOO主導だ」という。

米西部時間18日(日本時間19日)に発表する10年10~12月期決算は好業績が予想される。ジョブズ氏のメールに「興奮するような11年の計画」とあるように、新しい事業計画も準備万端のようだ。「ジョブズ氏不在でも11年は自動運転で大丈夫」との声もある。

アップルはホームページでジョブズCEOが社員に送った電子メールを公開した

アップルはホームページでジョブズCEOが社員に送った電子メールを公開した

過去2度の病気療養では復帰後にヒット商品を放ち、健在ぶりをアピールした。

04年に膵臓(すいぞう)がんの手術を受けた後は高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」の開発に取り組み、07年に発売した。09年に肝臓移植手術を受けおよそ半年間療養したが、翌10年にはタブレット型情報端末「iPad(アイパッド)」を発売。売上高や株式時価総額で米マイクロソフトを抜き、世界最大のIT(情報技術)企業になった。

09年1月に休養する際は「6月末まで」と発表した。今回は「できるだけ早く復帰したい」と期限を示していない。病状についても説明はなく「静かに見守ってほしい」(ジョブズ氏)としている。過去5年間で売上高を3倍以上、純利益を7倍以上にしたジョブズ氏の休養期間がどれくらいになるか、市場は不安視している。

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