2019年2月19日(火)

佐渡沖で油田調査 国内最大級の見方も
経産省、13年4月から

2012/6/18付
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経済産業省は18日、新潟県・佐渡島の南西沖で来年4月から石油と天然ガスの掘削調査を実施すると発表した。埋蔵の可能性がある面積は約135平方キロで、埋蔵が確認されれば中東の中規模油田並みとなり、国内最大級となる可能性もある。2013年末まで掘削調査を進め、10年後の23年以降の商業化を目指す。

事業費は98億円。試掘は来年4~6月の3カ月間の予定で、政府がJX日鉱日石開発と、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)に委託する。試掘に向け経産省は地元の漁業関係者らと漁業権などの調整を進めている。

新潟県佐渡の南西約30キロ、水深約1100メートルの下の地層が石油と天然ガスが眠る有望な地形と判断した。「椎谷層」「寺泊層」と呼ばれる海底約2700メートルの砂岩層まで掘削する。

今回の調査で佐渡島沖に石油や天然ガスの埋蔵そのものを確認したわけではない。ただ、地層の構造を立体的に把握できる3次元物理探査船「資源」による調査で、石油や天然ガスのたまりやすい「おわん型」の地層であることがわかっている。

油田やガス田を巡っては、政府は01年度に新潟県新津地域、03~04年度に新潟県佐渡南西沖で試掘調査を実施したが、この時は商業ベースに乗せるだけの埋蔵量を確認できなかった。今回は08年に導入した探査船「資源」により従来より精密に海底の構造を探査できるため、前回調査よりも埋蔵が期待できるという。

藤村修官房長官は18日午後の記者会見で「非常に夢のある話。ガス田の発見につながることを期待する」と述べた。

政府は日中両国の排他的経済水域(EEZ)内にある東シナ海のガス田採掘権を巡って、04年から中国政府と争いを続けている。この中国とのガス田開発問題を契機として09年3月に「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」を作り、日本のEEZ内の資源の探索を強化。今年2月には愛知県渥美半島沖で、次世代エネルギー資源と期待される「メタンハイドレート」の海洋産出試験に向けた海底掘削を始めていた。

日本の商業用ガス田としては、すでに北海道苫小牧市の「勇払ガス田」や新潟県小千谷市の「片貝ガス田」などがある。

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