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官房長官「炉心溶融の可能性高い」 福島第1原発2号機

燃料棒が一時完全露出

(更新)

東日本巨大地震で被害を受けた東京電力の福島第1原子力発電所2号機は14日午後、原子炉内の燃料棒全体が冷却水上に露出した。冷却機能が失われ、燃料の過熱を防ぎ切れない状態が断続的に続いた。枝野幸男官房長官は夜の記者会見で燃料が溶ける炉心溶融の可能性が高いと説明。同1号機に続く深刻な事態で、海水の注入も水位は不安定だ。

2号機の事故に関連し、東電の武藤栄副社長は14日夜の記者会見で「周辺に通常を超えた水準の放射能が検出されている。(原子炉内の)燃料が損傷していると思われる」と説明した。

同社によると14日午後9時37分、第1原発の正門のガンマ線計測量が地震以来、最高の毎時3130マイクロシーベルトまで上昇。これまででは突出した放射線量という。その後、午後10時15分には同431マイクロシーベルトに低下した。

冷却機能停止について、東電は原子力災害特別措置法に基づき、保安院に非常事態を報告した。2号機は11日の地震発生時から原子炉隔離時冷却系と呼ばれる装置で冷却水を回していたが、停止した。

14日午後2時には燃料棒の先端から2メートル上にあった水面が下がり続け、同日午後6時22分には燃料棒が完全に露出。2~3時間、その状態が続いた。水位低下の原因は、原子炉隔離時冷却系と呼ばれる装置が働かなくなり「圧力容器内の水が蒸気になって減っている」(東電)とみられる。

その後、海水の注入作業を続け、午後9時34分には燃料棒の半分程度が水面下に入ったが、同日深夜に水位が大きく下がり、再び燃料棒が完全に露出した。

枝野長官は14日夜の記者会見で、燃料が溶け出す炉心溶融に関して「起きている可能性が高い、という状況は3つ(1、2、3号機)とも同じだ」と説明した。福島第1原発では12日に1号機の炉心が溶融、建屋も水素爆発した。14日午前11時1分には、3号機が水素爆発した。1、3号機はいずれも建屋の上部などが吹き飛んだが、原子炉格納容器の損傷という最悪の事態は避けられたとしている。

東電によると、14日午前の3号機の爆発で負傷した11人のうち6人から放射性物質の付着が確認され除染。防衛省は給水作業をしていた自衛官の1人に被曝(ひばく)の恐れがあるとしている。

これに関連し、救難活動のため第1原発の沖合約180キロメートル北東に停泊していた米原子力空母「ロナルド・レーガン」を中心とする海軍艦艇は14日、空気中や、仙台付近で活動したヘリコプター乗務員から微量の放射線を確認したため、同原発からの風が吹く海域から一時的に退避した。

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