2019年9月18日(水)

国の借金904兆円 6月末、GDPの1.9倍

2010/8/10付
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財務省が10日発表した2010年6月末の国債や借入金などを合わせた「国の借金」は904兆772億円となり、900兆円を初めて突破した。3月末から21兆1538億円増え、過去最高を更新。10年度末には973兆円に達する見通しで、11年度中に1000兆円の大台も視野に入る。長期金利は低位安定しているものの、財政は悪化する一方だ。

国の借金は国際通貨基金(IMF)の基準に沿って財務省が四半期ごとに公表している。3カ月間での借金の増加額は05年3月末以来の高水準。10年度の一般会計予算では92.3兆円の歳出に対して、税収は37.4兆円にとどまり、残りは44.3兆円の国債発行などで賄う計画。

当初予算で国債発行額が税収を上回るのは、戦後の混乱期以来の事態だ。11年度予算でも新規国債発行額を44兆円以下にする方針だが、国債頼みの財政運営で、借金が増える状態は当面続く見通しだ。

借金総額は名目国内総生産(GDP)の1.9倍。7月時点の人口推計(概算値)で計算すると、1人あたり約710万円となる。3月末時点では693万円だった。

IMFによると、国の借金から財投債などを除き、さらに地方債を加えたベースでの債務残高のGDP比は09年末に218%に達する。米国(83%)や英国(68%)、ドイツ(73%)など主要国に比べて突出して高い水準にあり、財政危機に陥ったギリシャ(115%)も大きく上回る。

それでも長期金利(新発10年物国債の利回り)が1%前後の水準で推移しているのは、国債の9割以上を国内投資家が保有しているためだ。ただ高齢化に伴う貯蓄率の低下などで、安定消化が今後も続くとは限らない。

政府は6月に決めた財政運営戦略で、国と地方の基礎的財政収支を20年度までに黒字化させる目標を掲げた。今後10年間で債務残高の膨張に歯止めをかける計画だが、歳出削減や増税の議論は難航が予想される。

借金の主な内訳は国債が約733.8兆円、民間金融機関などからの借入金が55.1兆円、資金繰りに使う政府短期証券は115.2兆円。このほか独立行政法人などが発行する債券に対して政府が返済を保証している分(債務)が45兆9788億円ある。

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