【カイロ=押野真也】緊張が続くエジプトで3日、軍が政治介入に動き始めた。AFP通信やフランス公共ラジオによると、エジプト軍と治安当局は同日、モルシ大統領らに対して渡航を禁止する措置を取った。軍が大統領に事態の収拾を求めた最後通告は3日夕(日本時間4日未明)に期限が過ぎた。軍が政治介入に動いたことで、エジプト情勢は重大な局面を迎えた。
大統領の退陣を要求する大規模なデモをふまえ、軍は政治介入をちらつかせながらモルシ政権に解決策を示すよう求めていた。だが、最後通告の期限が目前に迫った3日午後も、大統領はかさねて退陣を拒否する考えを表明。同日夕になって、大統領府が広範な政治勢力が参加する暫定内閣の設置を呼びかけたが、軍は抜本的な解決にはつながらないと判断したもようだ。
大統領の就任1年というタイミングで6月30日に始まった反大統領派の大規模なデモはエジプト各地に拡大。モルシ政権を支持するイスラム原理主義勢力との間で衝突を繰り返していた。