iPad2で独走狙う ジョブズ氏「我々は先に行く」
部品共通化でコスト削減

2011/3/3付
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【シリコンバレー=岡田信行】米アップルが2日、新しい多機能携帯端末「iPad(アイパッド)2」を発表し、パソコンの"次"を狙う競争で米グーグルなどのライバルを突き放そうとしている。多機能携帯端末は性能だけでなく、コンテンツ(情報の内容)配信や課金などの使い勝手も売れ行きを左右する。先行するアップルは販売規模の大きさも生かし、調達や量産を含めて独走態勢を固めようとしている。

「iPad(アイパッド)2」を試すアナリストや記者ら(2日、英ロンドン)

「iPad(アイパッド)2」を試すアナリストや記者ら(2日、英ロンドン)

米国での発売は11日。価格は現行モデルと同じ499ドル(約4万8000円)から。日本ではソフトバンクモバイルが25日に発売する。「WiFi(ワイファイ)」規格の無線LAN(構内情報通信網)だけで通信する機種と、携帯電話回線でも通信できる機種の2種類を投入する予定だが、価格など詳細は後日発表する。

「競合他社がiPadをまねしても、我々は先に行く。2011年はiPad2の年になる」。スティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)はサンフランシスコ市で開いた発表会でこう自信を示した。

ジョブズCEOは病気休養中だが、「どうしても来たかった」として登壇。多機能携帯端末分野でアップルを追うグーグルや韓国サムスン電子、米モトローラなど競合他社の動きを「パソコンの"次"という割には仕様を競っており、分かっていない」と切り捨てた。

画面解像度や通信ネットワークへの対応など、本体の性能面ではiPadが必ずしも優位とはいえない。iPadの強さを支えるのは、6万5000種類にのぼる専用アプリや、音楽やアプリの配信サービスでクレジットカード登録を済ませた2億人以上の利用者だ。

アップルは昨年4月のiPad発売で多機能携帯端末市場を一気に立ち上げ、全世界で1500万台を販売した。市場全体で8割程度のシェアを握ったとされる。

ただ、アプリやカード登録者の数でグーグルや他社に勝っていても、使い勝手やアプリの質が保てなければ、ユーザーは引き留められない。製品やデザインへのこだわりで社内外を引き締めてきたジョブズ氏の療養が製品戦略にどう影響を与えていくか。アップルが独走を続けられるかどうかは、その点にかかっているといえそうだ。

多機能携帯端末(タブレット型)の主な最新機種
メーカー名米アップル米モトローラ韓国サムスン電子米ヒューレット・
パッカード(HP)
製品名iPad(アイパッド)2Xoom(ズーム)GalaxyTab(ギャラクシータブ)10.1TouchPad
(タッチパッド)
発売日3月11日(米国)2月24日(米国)今春予定今夏予定(米国)
画面サイズ9.7型10.1型10.1型9.7型
基本ソフト
(OS)
iOS4.3
(アップル)
アンドロイド3.0(グーグル)アンドロイド3.0
(グーグル)
WebOS3.0
(HP)
超小型演算
処 理 装 置
(MPU)
1ギガヘルツ
デュアルコア
(アップル)
1ギガヘルツ
デュアルコア
(エヌビディア)
1ギガヘルツ
デュアルコア
(エヌビディア)
1.2ギガヘルツ
デュアルコア
(クアルコム)
重 さ601グラム
(WiFi版)
約700グラム599グラム740グラム
厚 さ8.8ミリ12.9ミリ10.9ミリ13.7ミリ

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