米国株、3日ぶり反落 ダウ64ドル安 シリア巡るリスクを意識 - 日本経済新聞
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米国株、3日ぶり反落 ダウ64ドル安 シリア巡るリスクを意識

【NQNニューヨーク=古江敦子】26日の米株式相場は3営業日ぶりに反落し、ダウ工業株30種平均は前週末比64ドル5セント(0.4%)安の1万4946ドル46セントで終えた。ケリー米国務長官の記者会見を受け、米国がシリアのアサド政権に対してより強硬な手段を取るとの見方が浮上。地政学的リスクの高まりをきっかけに、小高く推移していた株式相場は下げに転じた。

ケリー長官は午後に記者会見し、シリアで市民に対する化学兵器の大規模な使用があったと断定。同国のアサド政権が使用したとの見方を強く示唆し「オバマ大統領は責任を取らせる決意だ」などと述べた。米国による軍事介入の可能性が意識され、投資家心理が悪化。運用リスクを回避する姿勢が強まり、利益確定の売りが出た。

朝方の相場は買い優勢で推移した。7月の米耐久財受注額が前月比7.3%減と市場予想以上に悪化したのを受け、米量的金融緩和の縮小への警戒感がいったん後退。米長期金利が低下したこともあり、株式に買い安心感が広がった。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は0.22ポイント(0.0%)安の3657.57で終了した。

業種別S&P500種株価指数は「電気通信サービス」や「生活必需品」、「公益事業」など9業種が下落し、「ヘルスケア」のみ上昇した。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約5億5000万株(速報値)、ナスダック市場は約13億8000万株(同)だった。

個別銘柄では、前週末に大幅上昇したマイクロソフトが下げた。ベライゾン・コミュニケーションズやAT&Tなど通信大手も下落。日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)も安い。

一方、ホームセンターのホーム・デポや外食のマクドナルドが上昇した。

交流サイト(SNS)最大手のフェイスブックは過去1年(52週)の高値を更新。バイオ医薬品のアムジェンが大幅上昇。同業のオニキス・ファーマシューティカルズの買収を発表し、収益拡大につながるとの期待が強まった。オニキス株は買収価格にさや寄せする形で上昇した。

天然ガス権益の売却で合意した石油・天然ガス大手のアナダルコ・ペトロリアムも上げた。

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