NY株急反発、終値197ドル高で4カ月半ぶり高値
半導体株に買い

2010/9/25付
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【NQNニューヨーク=森安圭一郎】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに急反発し、前日比197ドル84セント(1.9%)高の1万0860ドル26セントと5月12日以来約4カ月半ぶりの高値で終えた。米欧の経済指標を受けて景気回復を主導する製造業などの業況への安心感が広がり、機械や素材株を中心にほぼ全面高となった。買収を巡る観測から半導体株が上昇したことも相場を押し上げた。

ダウ平均は週間では252ドル(2.4%)高と、4週連続で上昇した。週間では3~4月に記録した8週連続以来の長さとなる。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに大幅反発し、終値は同54.14ポイント(2.3%)高の2381.22と、5月13日以来の高値だった。

ドイツのIfo経済研究所が早朝に発表した9月の企業景況感指数が小幅ながら上昇し、足元で強まっていた欧州景気への懸念がやや和らいだ。欧州株高も米市場の心理を好転させた。米商務省が朝発表した8月の耐久財受注額は前月比1.3%減と市場予想以上に減ったが、変動の大きい輸送関連を除くと2.0%増加。機械や電子機器などの受注はプラスに転じており、むしろ企業の設備投資活動は底堅いとの受け止め方が広がった。

8月の新築住宅販売件数は前月比横ばいで市場予想に届かなかったが、7月分が上方修正となったうえ「新築より市場規模の大きい中古住宅販売は改善している」(トレーダー)といった見方から嫌気売りは出なかった。四半期決算で赤字が縮小したKBホームなど住宅株は軒並み上昇した。

IT(情報技術)大手オラクルのエリソン最高経営責任者(CEO)が前日のアナリスト説明会で半導体企業の買収に関心を持っていると発言した。買収対象になるとの思惑からマイクロン・テクノロジーやエヌビディアなどが急伸。売上高見通しを下方修正したアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も7%上昇した。

ダウ平均は午後に上げ幅を200ドルあまりに広げた。同平均を構成する全30銘柄が上昇し、建機のキャタピラーや非鉄のアルコアがともに4%前後の大幅高となった。業種別S&P500種株価指数は「一般産業」「金融」など全10業種が上げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億7000万株(速報値)、ナスダック市場は約19億5000万株(同)。

前日夕の四半期決算で1株利益が市場予想以上だったスポーツ用品のナイキが高い。金融危機時に財務状況を適切に開示しなかったとしてノルウェー中央銀行から訴えられたと伝わったシティグループも買われた。

半面、オラクルが下落。700億ドル規模の巨額増資をする見通しになったブラジル国営石油会社ペトロブラスの米預託証券ADR)が下げた。

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