米国株、ダウ続落45ドル安 ウクライナ情勢を警戒、雇用改善は好感も

2014/5/3付
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【NQNニューヨーク=岩切清司】2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。終値は前日比45ドル98セント(0.3%)安の1万6512ドル89セントとなった。関心の高かった4月の米雇用統計は市場予想を大きく上回る改善を示し買いを促したが、その後は地政学リスクの高まりが意識され相場は下落に転じた。

雇用統計で景気動向を敏感に映す非農業部門の雇用者数は前月に比べ28万8000人増となった。20万程度の市場予想を大幅に上回ったうえ、2月や3月分も上方修正された。米景気の回復基調が確認された。朝方の米株式市場はこれを好感し買いが先行した。

一方、ウクライナの新政権は新ロシア派の拠点に対し奪回作戦を再開。国連安全保障理事会が緊急会合を開催するなど、ウクライナ情勢に再び不透明感が台頭した。週末中の不測の事態を警戒した投資家が買い持ち高を整理する売りを出すと相場は下げに転じた。

ダウ平均はこのところ過去最高値圏で推移していただけに、利益の確定を目的とする売りも出やすかった。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日ぶり反落。前日比3.553ポイント安の4123.898となった。

業種別S&P500種株価指数(全10業種)のうち6業種が下落。「公益事業」や「ヘルスケア」の下げが目立った。「素材」と「エネルギー」が上げた。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億株(速報値)、ナスダック市場は約18億株(同)。

前日に公表した四半期決算で大幅赤字となったビジネス向け交流サイト(SNS)のリンクトインが急落。減益決算が嫌気された石油のシェブロンも小安い。英製薬のアストラゼネカが買収提案を拒否したと伝わった製薬のファイザーも売られた。メルクも下げた。独医薬バイエルが同社の消費者向け製品事業を買収するとの観測報道が意識された。

増収増益の四半期決算を発表したドラッグストアのCVSケアマークがしっかり。航空機のボーイングや映画・娯楽のウォルト・ディズニーがしっかり。

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