NY株続落、終値172ドル安 HP株急落や欧州不安重く

2011/8/20付
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【NQNニューヨーク=横内理恵】19日の米株式相場は大幅に続落し、ダウ工業株30種平均は前日比172ドル93セント(1.6%)安の1万0817ドル65セントで終えた。パソコン最大手ヒューレット・パッカード(HP)が20%急落し、相場を押し下げた。欧州の債務問題や金融システム不安から欧州株が大幅安となったことにつれ安した面もあった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日続落し、同38.59ポイント(1.6%)安の2341.84と、昨年9月23日以来の安値で終えた。

HPは前日夕に決算と併せてパソコン事業の分離を検討していると発表。決算説明会で公表した8~10月期の業績見通しが市場予想に比べて慎重だったといい、先行き不透明感が広がった。株価は約6ドル安と、ダウ平均を45ドル近く押し下げた。

欧州銀行の資金調達への不安が広がるなど、足もとで金融市場の混乱が深刻化するとの懸念が強まっている。米欧を中心に景気の減速が鮮明になるなか、投資家が運用リスクを取りにくくなり、リスク資産である株からの資金流出が続いた。

前日はダウ平均が419ドル安と急落して終えており、割安感からの買いや短期的な戻りを狙った買いで95ドル高まで上げる場面があった。ただ、週末とあって買い持ち高を積み上げる動きは乏しかった。相場は午後に入ると下げ幅を広げ、この日の安値圏で終えた。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約15億1000万株(速報)。ナスダック市場は約23億4000万株(同)。業種別S&P500種株価指数では「IT(情報技術)」や「金融」を筆頭に、全10業種が下げた。

19日付のウォール・ストリート・ジャーナル紙が一段のリストラを進めると報じたバンク・オブ・アメリカが下落。ダウ平均構成銘柄では建機大手のキャタピラーやIBMが下げた。

一方、前日夕に発表した決算が市場予想を上回った衣料品大手ギャップが上昇。決算は減益だったものの、8~10月期について底堅い見通しを示した半導体大手マーベル・テクノロジー・グループは大幅高だった。同じく減益決算を発表したストレージ(外部記憶装置)・通信機器大手ブロケード・コミュニケーションズ・システムズも上昇した。

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