新興国、成長なお続く 長期運用の視点必要

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2011/11/5 7:00
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 今年の夏は欧州発の債務危機が世界を揺さぶった。中でも大きなダメージを受けたのが、市場規模が相対的に小さい新興国市場。グローバル投資家によって株式、債券、通貨が一斉に売られた。だが長い目で見れば、高成長を続ける新興国が長期投資の有力な対象であることは変わらない。

「株や債券の価格変動リスクとともに、通貨リスクの大きさを改めて認識した投資家が多かったのではないか」。野村総合研究所の金子久・上級研究員は今年夏の相場を振り返る。

■株も通貨も下落

グラフ1は7~9月の主な新興国・地域の株価下落率。この間の日経平均株価の下落率が12%だったのと比べ、いかに下げが大きかったかがわかる。さらに7~9月は新興国の通貨も対円で軒並み2ケタ下落した。日本の投資家からすれば、株価下落と通貨安の往復ビンタを食った格好だ。

結果として新興国を投資対象とする投資信託の運用成績も急速に悪化(グラフ2)した。例えば、ブラジル株に投資する投信の基準価格は平均で29%下落。人気を集めていた通貨選択型(高利回りの外国債券などに高金利通貨を組み合わせた投信)のブラジルレアルコースも21%と大きな下げに見舞われた。

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