2017年12月11日(月)

未来面「革新力 」

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「物流」は、世の中をよくできるか。

 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」をスタートさせました。今回のシリーズのテーマは「革新力」です。日本経済新聞の紙面と電子版を通じて経営者と読者が双方向で対話し、アイデアの実現可能性を探ります。企業のモノ作りは、サービスは、金融は世の中をよくできるのか。革新的なアイデアをお寄せください。

ライフスタイルを豊かにする物流とは? 読者の提案 山内雅喜・ヤマトホールディングス社長編

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2016/4/25 3:30
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 山内雅喜さんの提示した「ライフスタイルを豊かにする物流とは?」という課題に対し多数のご投稿をいただきました。紙面掲載分を含めて、当コーナーでその一部をご紹介します。

■地域医療の要に

野口 裕太(上越教育大学大学院学校教育研究科2年、32歳)

 私には高齢の祖父母がいる。祖父は週に1度は通院しているが、祖母はそのたびに車に乗せ、病院まで連れ添っている。祖母もいつまで運転ができるか不安そうだが、病院で受診しなければ薬をもらうこともできない。祖母はやむなく耕作を放棄し、家事も後回しだ。地方の高齢化は深刻で、介護される人と介護する人がともに高齢者となる「老老介護」は悲惨な状態をもたらしている。この現状を「物流」と「IT(情報技術)」「FT(金融技術)」の融合で打開できないだろうか。患者の容体を医師に伝える機器や患者へのオンラインでの説明、必要な薬を宅配し料金を支払う仕組みなどが整えば、祖父は病院で4時間も待たなくて済む。

■「ミステリー便」が来た

吉住 穂高(青山学院大学法学部3年、23歳)

 きょう、僕の家に楽しみにしていた荷物が来る。今回は何が届くのだろうか。宅急便の新サービス「日本全国ミステリー便」に期待が膨らむ。ユーザーは年間契約し月2回程度、荷物を受け取る。中身は全国47都道府県のどこかの特産の食材、菓子、加工品などのグルメ詰め合わせだ。どの都道府県の品物が届くかは不明。当然、毎回違う地域の物が来る。地方の名産品を取り寄せる人は増えているが、品物を自分で選ぶため未知のものを知る機会は少ない。「ミステリー便」でユーザーが未知の物を経験し、リピーターになってもらうことで、地域産業の発展にも結びつくだろう。当然、送り主は他の地域に負けないように自信の品物を送ってくるため、ユーザーも満足だ。おなかも心も満腹だ。次の配達はいつだろうか。

■声も届ける「玉手箱」

木村 俊博(海陽学園海陽中等教育学校中学3年、14歳)

 僕は今、愛知県の全寮制の学校で生活をしている。2月に14歳の誕生日を迎えたが、当日は離れて住む祖父から宅急便でプレゼントと音声付きメッセージカードが届いた。カードからは無機質な機械音が奏でる「誕生日の歌」が流れた。確かにプレゼントはうれしかったが、せめて祖父の声を聞けたらなと思った。贈り主の声と荷物をいっしょに運ぶ宅急便があったらどんなに心が温かくなるだろう。荷物が届き、開けた瞬間に遠く離れた所にいる贈り主の声を聞ける玉手箱のような物流があったなら――。日本では核家族化が進み、人とのつながりが希薄になりがちだといわれるが、玉手箱のような物流がこうした事態を打開する鍵になればいいなと願っている。

【以上が紙面掲載のアイデア】

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