被災した就活生は「別枠」で面接 企業の支援広がる

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2016/4/20 6:30
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3月1日に2017年卒の採用に向けた広報活動が解禁し、いよいよ今年の就職活動も佳境に入ろうとするさなか、熊本県を中心とする九州地方を巨大地震が襲った。被災地では現在も大小の余震が続き、被災地在住もしくは出身の学生は就活どころではないはずだ。就活探偵団では今回、主な業界に「被災した学生にどう対応するのか」を聞いて回った。企業側からは、まずは生活の再建や身の安全を優先してほしいとの意見が寄せられた。

■「落ち着くまでは無理をしないで」

熊本地震で被災した
学生に対する各企業の対応
企業名対応
ソフトバンクや
楽天
学生に「安全優先」と一斉メール、選考日程も随時調整
3メガバンク6月採用に間に合わない学生のために別途選考会を開催
住友商事被災学生だけでなく、ボランティアに参加した学生も面接後ろ倒し
三菱商事や
パナソニック
6月採用に間に合わなければ7月の採用枠で対応
安川電機エントリーシートの提出締め切り延長を検討
トヨタ自動車や
ソニー
困った学生がいれば選考日程は柔軟に対応
日立製作所熊本の学生が不利にならない対応を検討
伊藤忠商事や NEC個別に相談を受ければ選考日程の後ろ倒しも検討

「現地出身で選考を予定されている方は安全を第一にしてください」

熊本地震の余韻も残る17日、ソフトバンクは同社に就職を希望する全学生にメールを一斉送信した。通年採用を行うソフトバンクは現在も選考過程の真っ最中。九州出身者などは選考スケジュールを個別に相談するなどして柔軟に対応する考えだ。楽天も同様に「落ち着くまでは無理をしないでください」とのメールを送った。

3月に広報活動、6月からは面接などが始まり、過去に例のない「短期戦」といわれる今年の就活。そのスケジュールの音頭をとる経団連も18日には、就職活動中の大学生や大学院生に対して日程面で震災について特別に配慮するよう加盟企業約1300社に異例の要請を出した。こうした要請もあり、企業側も続々と手を打ち始めている。

■住商はボランティア学生も面接後ろ倒し

最も素早く対応を打ち出したのが、人気業種でもある3メガバンクだ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のいずれも、当初は6月に面接をスタートする予定だったが、被災地出身・在住の学生向けに別の面接日程をもうけることを決めた。5月13日のエントリーシートの締め切りも延期する。

同じく人気業種の商社も後ろ倒しを進める方針だ。住友商事の場合、直接・間接の被害を受けた学生に限らず、ボランティアに参加する学生についても対象とする。面接会場も例年は東京のみだったが、今年は福岡県での開催も検討している。三菱商事も6月の選考に間に合わない場合は7月に予定する選考でも対応し、それでも間に合わなければ個別に相談に乗るとしている。伊藤忠商事の場合、被災してセミナーに参加できなかった学生向けに、録画したセミナーのビデオをネット上で公開する。

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