2018年9月24日(月)

失速iPhone、次期「7」投入でも反転攻勢に期待薄
中根康夫 みずほ証券エクイティ調査部シニアアナリスト

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2016/4/28 6:30
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 結局、消費者を引き付けると思われるのは、デュアルカメラ機能やカラーバリエーションの増加程度ではないだろうか。スマートフォンの買い替えサイクル長期化、通信事業者がインセンティブを付与する動機付けの低下などから、iPhone 7/7 Plusが大ヒットするとの前提は置きにくい状況だ。

 もちろん、BOM(原材料費)を抑え、小売価格を下げることで需要喚起を図るという可能性は否定できない。ただし、Appleは新機種発売後も従来機種の販売を続けると見られることから、iPhone 7の価格を6sよりも低く設定する可能性は小さいと見る。iPhone 7の価格を6s以下に引き下げ、同時に6sの価格をさらに引き下げることはできるが、収益性確保とブランドイメージ維持の観点からは、柔軟な価格設定にも限度がある。

■下期は前年比3%減の予想

 現時点での予想としては、2016年第3~第4四半期の合計のiPhone最終生産数量を1億3800万台(前年比9%増)から1億2200万台(同3%減)に引き下げる。内訳は、4.7型(6/6s/7)が6300万台(前年比19%減、従来予想は7000万台)、5.5型(6 Plus/6s Plus/7 Plus)が3800万台(前年比6%増、従来予想は4500万台)、4.0型(5s/SE)が2100万台(前年比70%増、従来予想は2300万台)である。

 4.0型に関しては、2015年第3~第4四半期の生産が漸減傾向であったのに対し、2016年はSEの増産などもあり、前年比で大幅増の見通しだ。ただしSEの生産モメンタムや部品部材需要が従来予想を下回っていると見られることから下方修正した。

 iPhone 7に関しては、4.7型を前年割れと見る一方、5.5型はデュアルカメラ機能をけん引役に増加すると予想する。ただし、従来予想からは引き下げた。5.5型はデュアルカメラ採用機種と、従来と同じシングルカメラ採用機種に分かれるとの前提は変わらないものの、デュアルカメラ採用機種の比率は5割以下の前提としている。

 4.7型は、現在の5.5型に採用されている手振れ防止(OIS)機能の採用が想定される。しかし、それ以外には目玉がない可能性がある。6と6sで従来機種からの買い換えが大きく進んだと見られることから、iPhone 7(4.7型)は前年割れの可能性が高そうだ。

[日経テクノロジーオンライン2016年3月28日付の記事を再構成]

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