/

『青春の門』たたくのは関東出身者

五木寛之氏の小説「青春の門」の舞台となった早稲田大学。小説では、全国から集まった個性豊かな若者に主人公が刺激を受け、影響されていく姿が描かれる。いまだに多様な人材が各地から集まってくるとの印象が強い同大だが、現実は変わってきている。

1980年代半ばまでは約6割だった関東出身者の割合は徐々にあがり、今は約7割になった。地方出身者が1割減ったことになる。「早稲田大学は学部生だけで、およそ4万3千人の学生を抱えている。その1割というと4300人。大学の近くに住む下宿生が減ったりしたことで、肌感覚としてもかなり地方出身者が減っている感じが強い」と、同大の教務部入学センターの三木省吾さんは話す。

早稲田の危機感は強い。「多様性が確保できなくなる。経営だけ考えるなら留学生も右肩上がりで増えているし学生が集まらないわけではない。ただ、現実的に地方だけが置き去りにされている。この状況がどんどん進むと早稲田の学生はみんな自宅通いということになる。それは早稲田じゃない」と考えるからだ。

対策として地方学生向けの奨学金制度を始めたり、寮の整備も進めたりしている。だが地方出身者の割合はほぼ横ばいだ。「いろいろやって、どうにか現状維持をしている。なにもしなかったらもっと減っていただろう」という。

変化もみえる。女子学生が約10年で5ポイント増え37%になった。「地方からも女子のほうが積極的に来ている。在学中や卒業後も起業したりするなど行動的で早稲田のバンカラ精神をこれから受け継いでいってくれるのは女子なのかな」と三木さんは話している。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン