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ライバルが包囲網、試されるソフトバンクの反発力

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2016/4/12 6:30
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相手の徹底マークに遭い、内角を執拗に攻められていることが不振の原因。「相手があるスポーツなので、しっかり振れば打てるという問題でもない」ともどかしそうに話す日もあった。まともに勝負してくれないことも多く、際立つのは四球の多さ。開幕から13試合連続で計20四球と突出している。四球覚悟の配球は一流打者として認められている証しだが、ここまで思い通りにいかない打席が増えるとは本人も予想していなかっただろう。

指揮官、辛抱する大切さを説く

工藤監督(中央)はチーム状態を冷静に見極めている=共同

工藤監督(中央)はチーム状態を冷静に見極めている=共同

工藤監督は「相手は歩かせてもいいくらいで来るけれど、焦る必要はない」と辛抱する大切さを説いてきた。どんな投手も疲れてくれば注意力が散漫になり、制球力は落ちる。求められているのは相手が勝負せざるを得ない状況で、集中力を保って打てるかどうか。今は好球必打を徹底し、ミスショットをなくしていくことで打棒を取り戻すしかない。本人も「厳しいところを捨てて甘い球を仕留められるように」心がけていると語る。

出塁率はパ・リーグトップの4割7分6厘。チームとしては、柳田が大事な場面で歩かされることを前提に、それを得点に結びつける攻撃をしていかなければいけない。幸い、4番の内川聖一が好調を維持し、5番松田、6番中村晃で得点するパターンが生まれつつある。5日のロッテ戦の四回は柳田、内川の連打と松田の四球で満塁として中村晃が先制の2点二塁打。7日にも上位でつくった好機で松田、中村晃が連続適時打を放った。打順を早く固定したいと考えていた藤井康雄・打撃コーチも「活発になってきたね」。明石健志や川島慶三の離脱は大きかったが、福田秀平や今宮健太の1、2番コンビが働いてくれれば、得点力はさらに上がる。

あとは投手陣。バンデンハークは来日した昨季から無傷の11連勝と抜群の安定感を誇るが、5年連続の開幕投手を任された摂津正が不調だった。開幕戦で3回6失点と期待を裏切り、3度目の先発となった7日もロッテ打線につかまって五回途中7失点と散々。ダイエー時代以来14年ぶりに17失点するきっかけをつくった。中継ぎのバリオスも登板3試合連続で失点して、ともに2軍調整。だが、虎視眈々(たんたん)と出場機会を待っていた2軍の若手は多く、新外国人のスアレスもメドが立った。選手層の厚さで十分カバーできるだけに、それほど悲観する必要はないだろう。

いよいよ春眠から目覚めたか

9、10日のオリックス戦では2試合連続で2桁得点。投打がかみ合う大勝で、いよいよ春眠から目覚めた感がある。ライバルは今後も王者を全力で止めにかかるだろうが、それをはねのける地力はあるはず。反発力が試されるシーズンをどう戦っていくか楽しみだ。

(渡辺岳史)

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