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ライバルが包囲網、試されるソフトバンクの反発力

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2016/4/12 6:30
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3年連続の日本一に向けて戦力十分と前評判が高かったソフトバンクが開幕から5カード目でようやく勝ち越した。対戦が一巡して5勝6敗2分けの4位。思いのほか苦戦のスタートとなったのは投打がかみ合っていなかったことが原因だろう。今季は他球団の包囲網も破っていかなければならず、3連覇への道程は難所も多そうだ。

ソフトバンク戦中心の投手起用も

柳田が復調の兆しをみせている=共同

柳田が復調の兆しをみせている=共同

本拠地開幕カードだった3月29日の西武戦。ソフトバンク打線の前に立ちはだかったのは岸孝之だった。出塁するまではよかったものの、勝負どころで1本が出ず、エースが降板した後の九回に2点を返すのがやっと。2-6の完敗で、2013年から黒星を付けられていない右腕にまたもや屈した。

岸を開幕投手にしなかった西武は、明らかにソフトバンクを意識して先発ローテーションを組んでいた。「このチームに勝たないと上が見えてこない。監督の気持ちも分かった上でしっかり投げようと思った」と岸。一方、好投手を攻略して弾みをつけたかった工藤公康監督は「いい投手だと打線がつながるのは難しいね」。今後も対戦が予想される厄介な相手に先手を取られ、悔しそうな表情を浮かべていた。

西武に限らず、今季はどの球団もソフトバンク戦を中心に投手起用を考えてくるかもしれない。開幕から5カードの初戦の相手先発を挙げると、岸のほかに則本昂大(楽天)、大谷翔平(日本ハム)、金子千尋(オリックス)とリーグを代表する投手ばかり。ロッテは3年目右腕の二木康太だったが、これは昨季12勝の石川歩が寝違えて登板を回避したための措置。カード初戦は1勝3敗1分け。金子には2本塁打を含む6安打を浴びせて土を付けたが、主戦投手を打ちあぐねているようでは、チームが活気づいてこない。米大リーグに移籍した李大浩が抜けた穴は大きかったといわれないためにも打線の奮起は欠かせず、松田宣浩も「どのチームも目の色を変えてきているので、受けて立つと足をすくわれる。チャレンジ精神でやらなくては」と語っていた。

不振にあえいでいた柳田、復調の兆し

もっとも、工藤監督はジタバタすることなく、開幕から元気がない打線を冷静にみていた。「いい投手を乗り越えてこない限り優勝は見えてこない。今後も苦しい試合は続くけれど、力を合わせてやっていく」。警戒されることは想定内だが、現状が続くとも思えない。そう達観しているようにも見受けられた。

実際、打線は随分と調子を上げてきている。なかでも不振にあえいでいた柳田悠岐が復調の兆しをみせているのはプラス材料だ。昨季トリプルスリー(打率3割6分3厘、34本塁打、32盗塁)を達成して今季40本塁打・40盗塁を掲げる左打者は、11試合目でようやく今季初の適時打。打率はまだ2割1分4厘、本塁打も3月30日の西武戦で逆方向の左翼席へ放った1本にとどまるが、底を脱した印象はある。

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