2018年7月23日(月)

勝利のメンタリティー(山本昌邦)

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岡崎は日本サッカー史最高のストライカー

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2016/4/20 6:30
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 2018年にロシアで行われるサッカー・ワールドカップ(W杯)のアジア2次予選が終了した。日本は7勝1分けの無敗・無失点でE組を首位でクリア、9月から1年がかりで行われるアジア最終予選に進んだ。2次予選最後の2連戦は埼玉スタジアムで行われたが、そこでひときわ大きな輝きを放ったのがFWの岡崎(レスター)だった。

真ん中からの攻めが怖さ増す

岡崎(左)は代表通算100試合に出場し、ハリルホジッチ監督から記念のユニホームを受け取った=共同

岡崎(左)は代表通算100試合に出場し、ハリルホジッチ監督から記念のユニホームを受け取った=共同

 3月24日はアフガニスタン、29日はシリアにともに日本は5-0で大勝した。私が面白いと思ったのはアフガニスタン戦だった。岡崎と金崎(鹿島)が2トップを組み、トップ下に清武(ハノーバー)を置いて、真ん中からの攻めが怖さを増したことでサイド攻撃がより生きた好印象を持った。

 アフガニスタンとの力の差を相当割り引いて考える必要はあるが、両サイドバックの長友(インテル・ミラノ)と酒井宏(ハノーバー)が高い位置を取り、ダイヤモンド型の中盤の両サイド、柏木(浦和)と原口(ヘルタ)と連携することでセカンドボールもよく拾えた。それが絶え間ない攻めを可能にした。

 中でも岡崎は貴重な先制点を決めて大勝の口火を切った。日本が圧倒的に押し込むことでアフガン戦は相手陣内にGK東口(G大阪)を除く21人の選手がひしめく状況になったが、狭いエリアの中でもパスを引き出せる岡崎はまったくそれを苦にしなかった。最前線から下りてきてくさびのパスを受けることも、アフガンのCBと駆け引きしながら裏に飛び出すことも自由自在。岡崎のそういう動きに幻惑され、守る側は最終ラインにギャップをつくる羽目に陥っていた。

 岡崎がギャップをつくれば、そこを突く抜け目の無さが金崎にはある。逆も同様で、しかもトップ下の清武にはすかさず穴をスルーパスで突ける才があった。岡崎のアクションが引き出す相手のリアクションをうまく突けたのは、このトリオならではだったろう。

 続くシリア戦で岡崎は代表通算100試合出場を達成した。152試合の遠藤(G大阪)を頂点に122試合の井原(現福岡監督)、116試合の川口(SC相模原)、110試合の中沢(横浜M)に続き、FWとしては史上初の快挙。先達の4人はボランチにDF、GKと後ろ目のポジションばかり。岡崎のように攻撃に守備に労を惜しまず精勤した上に48得点も積み上げて100試合の大台に乗せたのは本当に立派なことである。

 率直にいって、岡崎のことはお世辞にもうまい選手とはいえない。彼がここまでの選手になれたのはメンタリティーの強さのたまものだろう。ターンにしても動きの切れにしても、点を取るために必要なものをずっと緻密に追い続けてきた。考え、工夫し、実践し、得られた結果を検証し、また改善に努力する。そういうサイクルを繰り返すことに飽きることがない。そういう心構えの結果だと思うのである。

すべてに余裕、次の動きも予想

 今の岡崎は自信満々に見える。所属のレスターがイングランドのプレミアリーグで首位を独走し、奇跡の優勝に一歩ずつ近づいていることも手伝っているのだろう。

 アフガン戦の先制点の際に見せた、清武の縦パスを引き取りながらの素早いターンと寄せてくるDFのまたの間を通してシュートに持っていった動きの滑らかさ……。すべてに余裕があるから相手の動きがよく見え、次に何をしてくるか予想もできてしまう。プレミアリーグの一流のDFたちの厳しいチャージやタックルに比べたら、大げさにいえば、アジアのDFの動きは止まって見えるくらいなのかもしれない。

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