習主席がオバマ氏に伝えた"脅し" THAADでも米中衝突
編集委員 中沢克二
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3月31日、ワシントンで開かれた米中首脳会談。中国国家主席の習近平は、米大統領のオバマに予想を覆す厳しい言葉を伝えていた。
焦点の南シナ海問題ではない。米国と韓国両政府が真剣に協議している米軍の地上配備型、高高度ミサイル迎撃システム(THAAD)の韓国への配備問題である。北朝鮮の"核ミサイル"に備える防衛網の整備は、日本の安全保障にも大きく関わる。
「THAADの韓国配備に断固反対する。みんなの

経済や安全保障面で米国の一極支配を打破しようとする中国の習近平政権の中枢で何が起きているのか。習国家主席による腐敗撲滅政策の狙いなどを的確に報じ、「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した中沢克二・日本経済新聞編集委員(元中国総局長)が深掘りする。