投資の相談はロボットに 最適ポートフォリオを助言

2016/5/16 5:40
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(イラスト:イマイ ヤスフミ)

(イラスト:イマイ ヤスフミ)

日経マネー

長期投資は異なる資産のインデックス型投信を分散して持つのが定番だが、何をどのくらいの割合で持つかというポートフォリオ(資産構成)を決めるのが難しい。投資家ごとに、どの程度の損失に耐えられるかを考慮しながら最適な割合を決める必要があるからだ。

米国ではIFA(独立系金融アドバイザー)にお金を払って相談する人もいる。この配分をウェブ上で簡単な質問に答えるだけで提示してくれるのが「ロボアドバイザー」だ。

日本でもロボアドバイザーを提供する会社が増えている。単にポートフォリオを示すだけから、具体的な商品名と購入割合を提示するもの、さらには買い付けまで可能なサービスも登場している。投資初心者には頼もしい動きだ。

気になるのはその精度。同じ人物でもサービスによって提示内容が異なる。ポートフォリオを導く基本的な考え方はどこもほぼ同じだが、データの着目点、言わば味付けで配分が変わってくるのだ。

ポートフォリオ運用に詳しいイボットソン・アソシエイツ・ジャパンの小松原宰明氏は「まだ、あまり議論されていないが、提示されたポートフォリオを算出する理屈や運用成績に注目が集まっていくはず」と見ている。どのポートフォリオを信じるかはあなた次第だ。

◇        ◇        ◇

【THEO(お金のデザイン)】

ETFの買い付けやリバランスまで対応

9つの質問で個人投資家のリスク許容度や運用期間などの情報を収集。その情報に基づいて、世界65カ国、約1万2000銘柄のETFを組み合わせ、個人にとって最適な運用ポートフォリオを提示する。具体的なETF名が提示され、同社に口座を開設すれば、提案された配分に従ってETFを買い付けることも可能だ。

ETFの価格は変動するため、当初設定したポートフォリオからずれてしまうが、月に1回、構成ETFを売買することで配分をリバランス(資産配分の再調整)する機能も提供している。質問内容とその内容からポートフォリオを作成するエンジン部分は、京都大学大学院教授の加藤康之氏が監修している。

【PORTSTAR(三菱UFJ国際投信)】

ロボで最適なバランス型投信を選ぶ

三菱UFJ国際投信は、低コストのインデックス型投信「eMAXIS」シリーズに目標収益率が異なる5本のバランス型投信を追加。同時にこの5本から1本を選ぶためのロボアドバイザー機能の提供も始めた。

5つの質問に答えることで、投資家のリスク許容度を測定。取れるリスクに応じたバランス型投信1本を提案する。利用者は販売会社のサイトから、三菱UFJ国際投信のロボアドバイザーのサイトに誘導され、質問に答えていく仕組みになっている。実際の買い付けは銀行、証券などサイトで行う。ポートフォリオを作成する部分は米イボットソン・アソシエイツのプログラムを使っている。

【SMART FOLIO(みずほ銀行)】

インデックス型投信で組むポートフォリオを提案

7つの質問に回答することで、回答者のリスク許容度に応じた、低コストのインデックス型投信「i-mizuho」シリーズを組み合わせて作るポートフォリオを提案する。全体の保有コスト(信託報酬)、そのポートフォリオの過去の値動きの実績、将来の値動きの予想グラフなども併せて提示。

投資する金額を画面上で入力すると、具体的なインデックス型投信と、それぞれに割り当てる投資金額が表示される。みずほ銀行に口座を開設して、オンラインサービスを申し込んでおけば、投資信託の取引画面に移行して実際に投信を購入することも可能だ。ポートフォリオの作成部分は、みずほ第一フィナンシャルテクノロジーが作成している。

【8 Now!(エイト証券)】

米国ETFで構成されるポートフォリオに1万円から投資

米国市場に上場するETFを使って、各人のリスク許容度に応じたポートフォリオを提案。国別の株、債券、REITなど、異なる資産を組み合わせてポートフォリオを組成し、原則、年2回以上、リバランス(資産配分の見直し)も行う。

証券口座(外国株取引口座)を開設すれば、提示されたポートフォリオに従って具体的なETFを購入することも可能だ。

ドル建てで、1万円相当額(88ドル)から1ドル単位で投資できる。資産残高の0.88%を365で割った額が毎日、投資顧問料として引かれる。買付時、売却時、リバランス時に費用は発生しない。ポートフォリオ作成機能部分は米モーニングスター開発のプログラムを使っている。

(日経マネー編集部 本間健司)

[日経マネー2016年5月号の記事を再構成]

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