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絵文字、米国で急速に浸透 販促での利用が約8倍

VentureBeat

モバイルマーケティングの作業を自動化するモバイル・マーケティング・オートメーション(MMA)を手掛ける米アップボーイが、絵文字を使った9000件以上のマーケティングキャンペーンを分析した。すると、絵文字の利用が1年前よりも8倍近く(777%)に増えていることが明らかになった。2016年に入り笑顔や動物の顔、かわいいアイコンの利用は月20%の勢いで増加している。実際、同社が昨年作成した顧客からの絵文字付きメッセージは実に50億通に上った。

絵文字の利用はこの1年で急増している(C)Appboy

何でも使えばいいわけではない

このリポートでは、以下のようなデータも明らかになった。

・全てのチャネルで絵文字の利用が増えているが、プッシュ通知では米グーグルのモバイル向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」の方が米アップルのモバイルOS「iOS」よりも急速に増えている。

・トランザクションメール(注:ウェブサイトでの買い物や会員登録などを確認するための自動返信メール)の増加に伴い、絵文字の利用はこの数カ月で7000パーセント以上増えた。

・絵文字を使っている主なジャンルは小売りや電子商取引である。

・最も使われている絵文字はパーティー用クラッカーだった。

iOSや電子メールに比べてアンドロイドでの利用が特に急増している(C)Appboy

さらに、あらゆるジャンルのアプリがこの流行をかぎつけ、特に今年初め以降メッセージに絵文字を取り入れ始めている。

絵文字の利用はジャンルを問わずに増えている(C)Appboy

普及の速さと勢いという点でモバイル端末のような市場は過去に例がない。スマートフォン(スマホ)の利用者は昨年だけで8億人以上増え、今年はさらに6億人が加わる見通しだ。モバイル端末の利用者は利用時間の90%を電子メールや交流サイト(SNS)、メッセージング(対話)アプリに費やしている。そのため、他のあらゆるジャンルのアプリは、残るわずかな注目を引こうとしのぎを削っている。

利用者獲得コストは上昇しつつあり、わずか0.2%の利用者がアプリ内の売り上げ全体の50%をまかなっているため、モバイルのパブリッシャー(ウェブサイト運営者)は思い通りに利用者とつながる方法を理解しておかなくてはならない。

アップボーイのマーケティング担当バイスプレジデントであるマリッサ・エイドレット氏は、この方法について電子メールで「各ブランドは開封率やエンゲージメント率といった消費者の行動を絵文字だけでけん引できると考えるべきではない。メッセージの成功に寄与する要因はほかにもたくさんある。メッセージの調子やキャンペーンの目標、メッセージの内容、画像、利用者が最初に訪れるページや(アプリ内の特定のコンテンツのページに直接飛ぶ)ディープリンクされたページでどんなモバイル体験をしたかなどだ。全てが結びついていなくてはならない」とアドバイスした。

エイドレット氏はさらに「絵文字は効果的な例として関連付けられるべきで、メッセージが状況に応じていなくてはならない。年齢や性別など人口動態のデータに関してだけではない」と指摘した。

ベンチャービートはMMA業界について大規模な調査を実施した。モバイルマーケティングの担当者が利用者を増やす足がかりを築き、維持するための手段はいくらでもある。利用者の獲得に特化したアプリの分析やツール、プラットフォームだけでなく、アップボーイが専門とするMMAも活用できる。MMAはまだ比較的新しい概念で、業界に参加する多くは創業から1~2年のスタートアップだ。業界の草分けである米アーバン・エアシップも設立からまだ6~7年しかたっていない。

By Jon Cifuentes

(最新テクノロジーを扱う米国のオンラインメディア「ベンチャービート」から転載)

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