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バドミントン元代表・池田氏、競技環境改善へ奮闘

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2016/3/28 6:30
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長くバドミントン日本代表で活躍し、昨年現役を引退した池田信太郎氏(35)が競技環境の改善や普及に向けた活動に力を入れている。男子の桃田賢斗(NTT東日本)と女子の奥原希望(日本ユニシス)が昨年のスーパーシリーズ・ファイナルでシングルス日本勢初優勝を遂げるなど、リオデジャネイロ五輪へ上げ潮ムードの日本バドミントン界をさらに盛り上げるべく、汗を流している。

「幸せな現役生活だった」

池田氏は競技環境の改善や普及に向けた活動に力を入れている

池田氏は競技環境の改善や普及に向けた活動に力を入れている

昨年9月に東京都内で開かれたヨネックス・オープン・ジャパン。この大会を現役生活の花道に、と決めて男子ダブルスに臨んだ池田氏は予選で敗退。記者会見では「こんなに長く続けるとは思っていなかった。幸せな現役生活だった」。完全燃焼したとの思いから未練のない、笑顔での締めくくりだった。

2007年の世界選手権男子ダブルスで銅メダルを獲得、同大会の日本男子で初のメダルだった。五輪には2度出場。08年北京大会は男子ダブルス(1回戦敗退)、12年ロンドン大会は潮田玲子と組んで混合ダブルスに出た(1次リーグ敗退)。

昨年限りでラケットを置いた池田氏が降ろさなかった看板がある。世界バドミントン連盟のアスリート委員の肩書だ。昨年5月、各国選手の投票によって世界で6人のアスリート委員の一人になった池田氏は、現役を退いても4年間の任期を全うすることを決めた。「バドミントンがよりグローバルなスポーツになっていくのを近くで感じたい」との思いからだ。

アスリート委員は、選手がよりよい環境でプレーできるよう目配りするのが主な役目。国際大会の試合会場に選手用サロンがなければ、整備するよう大会側に働きかける。会場が選手宿舎から遠ければ、至近の場所にするよう求める。試合が深夜に及ぶこともあるため、選手がホテルで手軽に食事が取れるよう、ルームサービスがあることも必須条件となる。

会場と宿舎の距離は重要な要素だ。1日でシングルスとダブルスの2種目に出る選手の場合、一方の種目が終わった段階で一旦ホテルに引き揚げ、休養を取ってから再び会場入りするケースが少なくない。このため、選手用のバスが「会場と宿舎を1往復すれば済むというものではない」(池田氏)。バスの便数が少なければ、やはり大会側に増便を求める。

「バドミントン界に貢献したい」

アスリート委員は年に2、3回ミーティングを開いて競技環境の改善点について話し合うほか、無料通話ソフトのスカイプを使うなどして頻繁に連絡を取っている。アスリート委員を続けることについて、池田氏は「選手生活が長かったので、バドミントン界に貢献したい」。20年東京五輪が控えることも、「少しでも選手がやりやすい環境を」との熱意を後押ししている。

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