日本に先制パンチ ドバイ、ロボット五輪を来年開催
コンピューターはボードゲームでわれわれを打ち負かしている。スポーツもコンピューターに譲った方がよいのではないか――。

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ政府は2017年12月にロボット五輪を開催する計画を発表した。いつか人類は負ける、この不可避の事態を受け入れ、未来のわれわれの支配階級を手厚くもてなそうという考えだ。正式には「ワールド・フューチャー・スポーツ・ゲームズ」と呼ぶこの3日間のイベントは2年に1度開催され、世界中のロボットや未来の何とかという機械がスポーツで競う。
全9種目
この大会には9つの競技種目があり、最も優れたロボットと人工知能(AI)を決める。種目は自動運転車のレース、ロボットのサッカー、ロボットの徒競走、ロボットを乗せたドローン(小型無人機)レース、ロボットの水泳、ロボットの卓球、ロボットのレスリング、ドローンレース、そして人間狩り/同化だ。
いや、これは単なる冗談で、9番目の種目は「サイバスロン競争」だ。これが何かは見当もつかないが、まあいいだろう。
この大会の構想は12日、ドバイで開催された「世界ドローンレース」の最終日に発表された。このレースでは15歳の英国人少年が優勝し、優勝賞金25万ドルを獲得した。もっとも、ドローンレースはドバイの念願を果たすきっかけでしかない。
ドバイのハムダン皇太子は声明で「われわれは(ドローンとAIやロボットの)世界的コンテストである『UAE Drones for Good Award』『UAE AI&Robotics Award for Good』を成功させた。これを土台にしたユニークな構想に乗り出すことで、われわれの未来への歩みは今日から新たな段階に入る。この2年間、両コンテストには世界中から数千件の応募や数百チームの参加があり、世界レベルのイノベーションの分野でUAEの立場を強化している」と語った。
これが実現すれば(実際には失敗しようもないが)、ドバイは日本に先制パンチを食らわすことになる。日本は20年に夏季五輪を開催するのに合わせ、ロボット五輪の開催計画も表明しているからだ。
By Chris O'Brien
(最新テクノロジーを扱う米国のオンラインメディア「ベンチャービート」から転載)