2019年9月22日(日)

最終選考24社、アジア熱く

2016/3/3 3:30
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パイオニアーズ・アジアで最大のイベントとなるのが「チャレンジ」のコンテストだ。その候補となる24社が出そろった。日本の5社を筆頭にアジアと欧州のスタートアップは業種も製造業から、フィンテック、IoT(モノのインターネット化)、ビッグデータ分析、人工知能(AI)、ライフサイエンスなど多岐にわたる。各社は最優秀賞を目指し23日の本選に臨むことになる。

応募総数は世界60以上の国・地域から合計で877にのぼった。アジアからの応募が過半を占め、最も多かったのがインドからの応募で132件、次いで日本が127件、その後にシンガポール、インドネシア、オーストラリアと続く。

最終選考で日本に続いたアジア勢がシンガポールの3社。しかし、そのうちの2社はインド系だ。インドは1社のみとなったがこうしたスタートアップを加えると、アジアの技術大国インドの姿が応募数と最終選考でも浮かび上がる。

アジアからはものづくりで日本のWHILLやスマートヘルメットを製造する台湾のジャービッシュ、スマートゴミ箱のモビクエスト(シンガポール)などが入った。それぞれは通信機能を製品にいかした点でIoTともいえる。

ビッグデータやAIで「特許世界のグーグル」(パイオニアーズ審査員)と評価されたのがイスラエルのキャンドーマップ。世界中の特許情報を検索・分析し、最適な活用法を導き出すシステムで本選に臨む。

フィンテックでは日本のマネーツリーに加え、オラディアン(クロアチア)も途上国向けの簡易な金融・決済システムが選ばれた。

環境問題や農業を意識したものが目立ったのも特徴的だ。イタリアのD―オービットは宇宙のゴミ除去技術で登場する。日本人がシンガポールで設立したアストロスケールのよきライバルになるかもしれない。

日本のルートレック・ネットワークスはIoTとセンサー技術で農業を支援する。さらにフランスのナイオ・テクノロジーズはお掃除ロボットならぬ畑の「除草ロボット」を造った。農業従事者の省力だけでなく、除草剤の低減化といった環境問題にも配慮した。

アジア勢の勢いはあるものの、最終候補の半数は欧州からだ。それには理由がある。パイオニアーズは毎年、ウィーンで3000人規模と欧州最大級のスタートアップイベントを開催、欧州での知名度は高い。

「このイベントは欧州とアジアの架け橋となる」(パイオニアーズのアンドレアス・チャス最高経営責任者)という。そのため、すでに欧州で成功している成熟したスタートアップがアジア市場の開拓を狙って応募してきた。「すでに評価されている優れた企業が欧州では目立った」(パイオニアーズ審査員)という。

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