2019年7月21日(日)

学生を不安にするリクルーター 結局なんだったの?

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2016/2/25 6:30
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 初めての就職活動は分からないことだらけ。直接企業に質問しづらいことも多いし、口コミ情報がどこまで信用できるかも不安だ。そんな悩みを解決する「就活探偵団」。就活生の様々な疑問に答えるべく、あなたに代わって日経記者が企業に突撃取材します。

■「非通知」の電話を待つ

今回の質問は「リクルーターらしき人から同級生に電話がかかってきました。かかってこないと、選考に乗れないのでしょうか」。 かかってくる人もいれば、こない人もいる。自分の電話番号を知らせない「非通知」で突然電話が来て、知らないうちに選考になっていた……。必然的に受け身になる学生にとっては、不安な気持ちになるのも仕方ない。

早稲田大学4年の男子学生は、今年4月に大手食品メーカーに入社予定だ。だが就活の過程では、大手商社の豊田通商、三井住友銀、JR東海の3社のリクルーターから声がかかった。

「ちょっとお話しませんか」。最初は昨年5月、豊田通商の男性社員から、自分の電話番号を伝えない「非通知」電話がかかってきた。男子学生は、大手ナビサイトに自分の基本情報を登録して、同社の企業情報を見るために、「プレエントリー」していた。これが契機で同社の座談会形式のセミナーに参加していた。

面談当日は東京・品川駅近くの本社で待ち合わせ、駅近辺の小洒落(こじゃれ)た居酒屋で夕食をとった。相手は入社2~3年目くらいの男性社員。カウンターでお酒を注文し、サラダや空揚げなどをつまみながら、「就活で困ったことはないか」など、さまざまな相談に乗ってくれた。「うちのことどう思う?」と聞かれた程度で、面接らしさはまったくなかった。

豊田通商のエントリーシート(ES)の締め切り1週間前の7月のある日、再び、同じ社員から連絡があり、一緒に昼食を取った。その場で「ESは出すつもりなのか」と確認され、会話のなかで食料関係に興味があると伝えたところ、関係する部署の先輩を紹介された。2週間後、食料関係で働く入社7~8年目くらいの男性社員と面談。ESの提出後だったため、書類選考の合否を尋ねたが「判断は全部人事に任せている」との返答。

選考初日の8月1日、彼は本来あるはずの集団面接が免除され、初めから人事との面接となった。「商社が第1志望だったので、緊張しすぎたようです」。選考通過の知らせはなかった。2人のリクルーターからの連絡も途絶えた。

「非通知の連絡をワクワクしながら待っていたが、どの会社も相手の連絡先は教えてくれない。完全に待ちの状態」とこぼす。周りにもリクルーターらしき社員からラブコールを受ける友人は多くいたが、回数や出てくる人はまちまち。この学生は他2社についても複数回、リクルーターとの面談をこなしたが、最終的に内定をもらえた企業はなかった。

早期内定のトリセツ 就活探偵団が突撃取材

著者 :
出版 : 日本経済新聞出版社
価格 : 1,188円 (税込み)

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