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大リーグ、日本選手所属チームの今季を展望
スポーツライター 杉浦大介

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2016/2/22 6:30
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米大リーグは春季キャンプの季節を迎え、選手たちがフロリダ、アリゾナ両州のキャンプ地に集まってきている。2016年はどのチームが勝ち上がり、どのような新しいスターが生まれるのか。今回は日本選手が所属するチームをピックアップし、その行方を展望していきたい。

ヤンキース

過去3年連続でプレーオフ未勝利と苦しむヤンキースはオフの間、フリーエージェント(FA)での補強ゼロと大きく動かなかった。それでも、トレードで新たな抑えの切り札としてアロルディス・チャプマン、二塁手の穴埋めとしてスターリン・カストロを獲得。87勝を挙げてワイルドカードを獲得した昨季に続き、プレーオフ争いができる戦力が整ったといっていい。

9回あたりの奪三振率で昨季メジャートップ3だったチャプマンをはじめ、デリン・ベタンセス、アンドリュー・ミラーのブルペン3本柱は脅威。アレックス・ロドリゲス、マーク・テシェイラ、カルロス・ベルトランらベテランが健在ならば、リーグ2位の764得点をマークした昨季に近い得点力が今季も発揮できるはずだ。

ただ、そんなチーム内で最大の不確定要素といえるのが、故障明けの選手が多い先発投手陣だ。

田中将大は一昨年の右肘靱帯部分断裂の影響への不安は消えず、昨季終了後には右肘の骨片を除去する手術も受けた。右上腕と肩に古傷を抱えるマイケル・ピネダは4年続けて故障者リスト入り。ネイサン・イオバルディは右肘の炎症で昨季最後の3週間は登板できなかった。元エースのCC・サバシアに至っては、昨季プレーオフ前日にアルコール中毒を矯正するための施設に入ってしまった。

2年目のルイス・セベリーノにはさらなる成長が期待できるものの、残りの先発投手陣は計算が立ちづらい。彼らが安定して6回あたりまで投げてくれれば、ブルペンの充実したヤンキースは怖い存在になる。その一方で、特に田中、ピネダが再び故障して離脱するようなら、シーズン中に厳しいやり繰りへと追い込まれかねない。

レッドソックス

2年連続で地区最下位という低迷から脱しようと、昨夏に野球運営部門のトップに就任したデーブ・ドンブロウスキーの新たなチームづくりが始まった。

オフはFAでデービッド・プライス(昨季18勝5敗、防御率2.45)、トレードでクレイグ・キンブレル(過去5年連続39セーブ以上)という大物を補強。ムーキー・ベッツ、ザンダー・ボガーツといった自前のスターも育ってきている。

まだ実績ある先発投手が欠けている印象もあるが、全体的に攻守のバランスは良好。今季限りでの引退を表明したデービッド・オルティスの最後の1年に、地区優勝を争うだけの地力は備わっていると見ていいだろう。

上原浩治、田沢純一という2人の日本人リリーフ投手も再び重要な役割を担うことは間違いない。

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