曽和利光の就活相談室 面接官は「動作」を見ている キーワードは太極拳
人材研究所 曽和利光

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2016/2/10 3:30
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 リクルート、ライフネット生命などの人事責任者として20年以上、累計で2万人を超える就活生を面接してきた「プロ人事」、曽和利光さん。「学生は、根拠のない思い込みで失敗している」という曽和さんが、面接官の本音を語ります。第1回は「人の見た目は、何割?」です。

■見られているのは服装ではない

曽和利光(そわ・としみつ) 1971年生まれ。 京都大学教育学部卒。リクルート人事部ゼネラルマネージャー、ライフネット生命総務部長などを経て2011年、主に新卒採用を対象にしたコンサルタント事業の人材研究所を設立。著書に『就活「後ろ倒し」の衝撃』(東洋経済新報社)、「『できる人事』と『ダメ人事』の習慣」(明日香出版社)などがある。

曽和利光(そわ・としみつ) 1971年生まれ。 京都大学教育学部卒。リクルート人事部ゼネラルマネージャー、ライフネット生命総務部長などを経て2011年、主に新卒採用を対象にしたコンサルタント事業の人材研究所を設立。著書に『就活「後ろ倒し」の衝撃』(東洋経済新報社)、「『できる人事』と『ダメ人事』の習慣」(明日香出版社)などがある。

ワイシャツの色は白で決まりなのか、スーツは濃紺や黒でないと目立つのか……。学生のなかには靴下の柄から女性なら爪の色など、細かなところまで、気になる人もいるでしょう。「服装で落ちる」。この疑問はいつもつきまといます。しかし、アパレル企業の面接などを除き、服装で減点になるケースはほとんどありません。

それよりも、面接の場面、特に1次、2次面接などの初期段階で合否に大きな影響を与えるのは一般的に「非言語コミュニケーション」といわれるもの。具体的には、「声」「目線」「体の動き」この3つです。

1つ目は「声」、話すスピードや声の大きさです。たいていの学生は早口です。覚えてきたことを早くいわなければと焦るからだと思いますが、面接官も聖徳太子ではないので情報処理能力が高い人ばかりではありません。理解してもらうためにはゆっくり話すべきです。緊張で早口になるのは仕方ないので、人事は相手がとても大きな声で話してきたらわざと小さな声で、早口ならあえてゆっくり話すなど、会話のペースを整えます。面接官がゆっくり話すと、多くの人はゆっくり話し始めてくれます。

ところが、たまに自分のペースを変えられない人がいます。これが問題です。相手の反応にあわせられず、いいたいことを一方的にいうタイプなのかな、と面接官は判断します。落ち着きのない、エキセントリックな印象も与えます。

百歩譲って、面接官が早口を理解できたとしましょう。今度は自分の首を絞める危険が出てきます。面接官が「この人頭の回転速いんだ、ペースを早くしよう」と切り替えて矢継ぎ早に質問し、学生が考える時間が減ってしまうのです。人事としては会話のペースが早ければより学生から得られる情報も増えるので、ついていければそちらのほうがよいのです。くれぐれも早口で墓穴を掘らないように。

2つ目は、「目がキョロキョロしている」「目線が定まらない」。これだけで落とされるケースがあります。人事はこの様子から「ストレス耐性が低いのでは」「人とのコミュニケーションが怖いのだろうか」もしくは「自分を面接の場だからと『盛って』よく見せようとしているのでは」と疑うからです。

3つ目は、「動きがガサガサしていないか」。例をあげると、ずっとネクタイを触ったり、手がせわしなく動いていたり。意識から抜けてしまいがちなのは、下半身。上半身がじっとしていても、足がぶらぶらしている人がいます。

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