砂糖、甘い復権の夢 敵は安値か健康志向か
商品部 町田知宏
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年々減少する国産砂糖の消費に、逆転の道が開ける可能性がにわかに浮上している。環太平洋経済連携協定(TPP)の合意を受け、政府は製糖会社が負担している調整金を減らす方針を固めた。国産砂糖の価格競争力の向上につながれば、製糖会社には需要を回復させるチャンスになる。ただ、夢は膨らむが、現実はそう甘くはなさそうだ。
「『加糖調製品を糖価調整法に基づく調整金の対象にする』という政府の方針決定は画期的だ」。...
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