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米で奮闘 女子アイスホッケー・藤本が描く未来図
スポーツライター 杉浦大介

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2016/1/26 6:30
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昨年10月に米国で開幕した新リーグ、北米プロアイスホッケー女子リーグ(NWHL)でソチ五輪日本代表GK、藤本那菜が奮闘している。所属するニューヨーク・リベターズではほとんどの試合に先発出場し、オールスターにも選出された。昨年の世界選手権でベストGKに輝いた日本代表の守護神は、なぜ米国に新天地を求めたのか。北海道出身の26歳はニューヨークでの新鮮な日々の中で何を得ているのか。

日本代表と所属するニューヨーク・リベターズとの親善試合前に笑顔を見せる藤本=共同

日本代表と所属するニューヨーク・リベターズとの親善試合前に笑顔を見せる藤本=共同

世界選手権で日本人史上初のベストGK

6歳よりアイスホッケーを始め、高校時の2007年に日本代表に選出された藤本が、NWHLのトライアウトに合格したのは昨年7月のことだった。

その前年のソチ五輪では全試合に出場。15年3月の世界選手権ではセーブ率93.75%をマークし、世界選手権トップディビジョン(1部)で日本人史上初のベストGK受賞という実績を積み重ねた後だけに、環境を変える機は熟していたのだろう。

「海外でプレーしたいと思い始めたのはソチ五輪後でした。それから1年後の世界選手権で賞をいただいて、評価もしていただきました。今シーズンはちょうど良いタイミングだったのかなと。次の五輪を見据えたとき、日本国内だけでは自分が成長していくのに足りないなと思いました」

藤本が決意した背景には、この2度の世界大会で自身は評価されたものの、チームとしては振るわなかったという思いがあった。ソチ五輪では5戦全敗。世界選手権ではスウェーデン、ドイツを破ってトップディビジョンの残留は決めたものの、2位と勝ち点差1の3位で予選突破はならなかった。「メダルを目指すには自分がさらにレベルアップしないと」と語り、苦い経験をバネにさらに高いレベルを求めて海を渡った。

オールスターにも文句なしで選出

「スピードにしても、ゴール前でのスキルも、国際大会になると上の選手がたくさんいます。対応力を身につけられたらいいなと思います。練習はどこでもできると思うんですが、試合を通しての経験、選手たちと一緒にプレーする経験は日本国内だとできません。米国でプレーすることによって、自分自身が成長できるんじゃないかなと」

昨年10月に創立1年目のシーズンが始まったNWHLではニューヨーク、ボストン、バッファロー、コネティカットという4都市のチームが全18試合のリーグ戦を行う。女子アイスホッケー界では2強を形成する米国、カナダのスター選手も数多くプレーするリーグで、藤本の所属するリベターズは現在3勝8敗で最下位。そんな中でも藤本のセーブ率91%はリーグ3位であり、オールスターにも文句無しで選ばれた。

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