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「バブル」崩壊か 米スポーツメディアの厳しい行方
スポーツライター 丹羽政善

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2016/1/19 6:30
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米国ではテレビを見るのにお金がかかる。もちろん日本も、NHKやWOWOWなどを見るには受信料が発生するが、基本的には無料の国である。米国の場合、テレビを見たければまず、ケーブルテレビに加入しなければならない。テレビ各局もケーブルテレビ会社と契約しており、一般家庭から支払われる受信料は、ケーブルテレビ会社を経由してテレビ局に流れる。このところ合併に次ぐ合併で、ケーブルテレビサービスだけを提供する会社はなくなり、インターネット、固定電話、ホームセキュリティーなどをセットで販売している。そして「まとめて契約してくれれば割引しますよ」と囲い込む。

ケーブルテレビ代、シアトルでは高く

シアトルでは米最大手のケーブルテレビ会社であるコムキャストの1社独占状態。競争相手がいないことから値段も高く、筆者は現在、テレビ、電話、インターネットの3つをまとめて契約しているが、月々の支払いは200ドル(約2万3400円)を超える。契約しているチャンネル数は200以上。インターネットのスピードは下り約毎秒75メガビット(Mbps)。これでもベーシックの1つ上のプランだ。値段そのものは見られるテレビ番組数、インターネットのスピードなどによって変わり、もちろんチャンネル数が多ければ多いほど、そしてインターネットの通信速度が速ければ速いほど、請求書の値段も上がる。

各プランの値段は予告なく変更され、気づくと様々な追加サービス料が加算され、一時期、支払額が月250ドルに跳ね上がったことも。驚いて、もっと安いプランはないかとカスタマーサービスに電話して交渉すると、2年契約を条件に同じプランが50ドル下がった。米国とはこういう国。それを知っていてダメもとで電話したのだが、以前も国際電話を含む長距離電話の会社をA社からB社に変更すると、すぐにA社から「戻ってきてくれませんか」と電話があった。「250ドルのクレジットをさし上げますから」

脱線ついでにいえば、20年ほど前、米国から日本への国際電話は1分間40~43セントだった。今は5~6セント(固定電話同士)なので、価格破壊がすさまじい。帰国するとプリペイドの携帯を使うが、6秒で8.58円ということを考えれば、日本へは米国からかけるときのほうがゆっくり話せる。

さて、一般家庭からケーブルテレビ会社に支払われるテレビの受信料はその後どうなるかだが、各テレビ局に均等に支払われるわけではない。テレビ局にも序列があり、力のあるところほど取り分が多い。以下の数字は、昨年7月に「SNL Kagan」という米リサーチ会社が公表した数字だ。

・テレビ局への分配金(15年7月、1家庭当たり)

(1)ESPN 6.61ドル

(2)TNT 1.65ドル

(3)Disney Channel 1.34ドル

(4)NFL Network 1.31ドル

(5)Fox News 1.12ドル

(6)USA Network 1.00ドル

(7)FS1 0.99ドル

(8)TBS 0.85ドル

(9)ESPN2 0.83ドル

(10)Nickelodeon 0.73ドル

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