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車いすテニス・国枝、重圧こそが競技続ける動機

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2016/1/7 3:30
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障害者(パラ)スポーツの認知度が欧米に比べて低い日本だが、知っている競技を聞く様々な調査で、必ずトップになるのは車いすテニスだ。それは、国枝慎吾(ユニクロ)の活躍によるところが大きい。2015年も前年に続き、グランドスラムのシングルスすべてで優勝。16年はリオデジャネイロ・パラリンピックでシングルス3連覇を目指す31歳に、胸の内を聞いた。

十分すぎるほど満足のいくシーズン

国枝は「たまに味わう敗戦は自分を刺激するいい要素」と語る

国枝は「たまに味わう敗戦は自分を刺激するいい要素」と語る

――昨年1年間を振り返ると。

「12月の最終戦の世界マスターズではやられてしまったが、それ以外の大会はシングルスはすべて優勝していたので、トータルで見れば十分すぎるほど満足のいくシーズンが送れた」

――そのマスターズでは、ジェラール(ベルギー)に2回負けた。

「自分のコンディションが上がってなかったのを実感していたので、負けたときは、今回はきつかったなという思い。球足がすごく速いコートだったので、僕の持ち味であるラリーがなかなか生きない。彼はビッグサーバーで、ラリー数もすごく少ない選手で、そういった選手にはすごく有利なコートだった。なので逆に言えば、そこまで気にする必要もない、となるかな」

――決勝では、第1セットでサービスゲームを40-0から落としたり、第3セットでゲームカウント3-0から6ゲーム連取されたり、国枝選手らしくなかった。

「そうですね。自分自身もほぼ2年間負けてなかったので、負け自体が久しくなかった。ポイントは第1セットのそこだったかなと思う。追い上げてゲームカウント5-5で、そこでとりきれなかったことが悔やまれる点。第3セットも3-0までいって4ゲーム目をとっていれば違ったのだろう。まくられてしまったので痛かったが、やりながらも、自分の中では首をひねりながらプレーをしていた。というのも、自分の形でとれているポイントがあまりに少ない。リードしていながらもどこか居心地が悪かった。終わってみたらフルセットで第3セットは3-6だったが、内容的にはもうちょっと離れていたかな、という方が正しい」

――リオに向けて、負けてよかった?

「そういう思いも少なからずある。例えばジョコビッチがビッグサーバーとやったら苦戦する速さのレベルのサーブだったし、そういうふうに考えると、そこまでこの結果を気にする必要もない。でも気にしないと、逆に負けたことが生きない可能性もあるので、その辺は両方とってもいい。やっぱり勝ち続けていることは僕の目標だし、すごく素晴らしいことだが、たまにこうやって味わう敗戦は、自分を刺激するにはすごくいい要素にもなる」

25歳前後の選手たちの生きがいい

――今31歳で、今年32歳。一昨年はフルセットまで持ち込まれたのが3回、それが昨年は6回あった。体調面でリカバリーが遅くなってきたなど、感じている部分はあるか。

「フィジカル的には強くなっている。むしろ周りのレベルが上がっている。今回のジェラールにせよ、サーブで160キロ出してくる選手だし、若手のファイファー(フランス)、リード(イギリス)、フェルナンデス(アルゼンチン)といった、25歳前後の選手たちの生きがすごくいい。ロンドン・パラリンピックの12年ぐらいから、彼らの台頭は感じていた」

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