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プロ10年目の五輪年 錦織圭、「大きな大会でV」目標

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2016/1/2 6:30
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男子テニスの錦織圭(26、日清食品)は正月気分に浸る間もなく、3日にプロ10年目のシーズン初戦(ブリスベン国際=オーストラリア)を迎える。準優勝した2014年全米オープン以降、世界ランキングで10位以内を維持する「Kei」は、日本人として最も世界的な知名度とマーケット力を持つアスリートとなった。今季こそ手にしたいのは「マスターズ・シリーズ、四大大会、大きな大会での優勝」という。

完全オフ数日、練習は2週間余り

12月29日の誕生日は毎年慌ただしく迎えるが、とりわけ昨年末はせわしなかった。11月後半までツアーを戦って日本に帰国すると、待っていたのは数々のテレビ収録やイベント出演。12月に入ると、神戸のエキシビションツアーにセリーナ・ウィリアムズ(米国)らと出場した後、米国に戻ってマリア・シャラポワ(ロシア)主催のイベントに13日まで参加していた。完全オフは数日のみ、練習に費やせたのは2週間余りだった。

「動物園にいるライオンってこんな気持ちなのかな」。昨年10月の楽天ジャパン・オープンで、大勢のファンに追いかけられながらコートからコートへとカートで移動する気分を、錦織はこう表現した。それほどの騒ぎにはならないが、欧米での人気もなかなかのものだ。試合会場で「ニシクォリ」と叫んで寄ってくるファン、息子と一緒に写真を撮ってくれと頼む大企業幹部ら……。ここ1年ですっかり見慣れた光景になった。

テニスはハイクラスの人たちがたしなみ、観戦する競技として発展してきたスポーツである。欧米の大会で錦織らトップ選手のために用意されるアメニティー(おもてなし)は、日本のスポーツイベントでは見たこともないような豪華なものばかり。すっかりなじんでいる錦織を見ると、スケールの違いをまざまざと感じさせられる。

世界ランクで「この位置にもっといたいという気持ちは大きくなっている」と錦織

世界ランクで「この位置にもっといたいという気持ちは大きくなっている」と錦織

「14年の全米オープンくらいから、世界でもテンション(の高さ)を感じているので、これから何かが変わるというのはない」。期待の大きさ、責任の重さに窮屈な部分がないといったらウソになるが、それほど深刻に感じてはいない。期待を力に変えねばならないランキングにいるのは理解しており、「この位置にもっといたいという気持ちは大きくなっている」。

「アップダウンあっても盛り返せた」

13年前の渡米時、自信満々で「遠慮」という言葉を知らないかのような米国人たちに圧倒された。そのような姿は、今やどこにもない。「でもロッカールームでは基本、遠慮しているかな。リラックスはしています。みんな優しく接してくれるし」。錦織へのリスペクトがあるのだろう。

経済誌「フォーブス」によると、15年に最も稼いだアスリートランキングで錦織は92位(1950万ドル=約23億5000万円)。男子テニスではロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ラファエル・ナダル(スペイン)、アンディ・マリー(英国)の「ビッグ4」に次ぐ5番目だった。今季、そのビッグ4に食い込むためにも欲しいのが、大きな大会での勝利だ。

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