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大リーグ、大盤振る舞い 1億ドル超の大型契約続々
スポーツライター 杉浦大介

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2015/12/29 6:30
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今オフの大リーグで、総額1億ドル(約120億円)以上の超大型契約を結ぶ選手が続出している。総年俸2億ドル以上の歴史的契約を手に入れたデービッド・プライス(レッドソックス)、ザック・グリンキー(ダイヤモンドバックス)をはじめ、メジャーリーグ(MLB)でこれほどの札束が飛び交っている好景気の理由はどこにあるのか。そして、来季に向けて最もチーム力をアップしたのはどこか。

すでに「1億ドルプレーヤー」5人

多くの好選手がフリーエージェント(FA)市場に出ていた今オフは、景気の良い大型契約が飛び交うことが予想されていた。しかし、一部のトップ選手たちが受け取った金額は大方の想像を超えるものだった。

2012年のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)投手に輝き、今季はタイガース、ブルージェイズで計18勝を挙げたプライスは、12月4日にレッドソックスと投手史上最高となる7年総額2億1700万ドルで契約。1週間後には、09年のサイ・ヤング賞投手で、今季は1.66という驚異的な防御率を残したグリンキー(今季ドジャース)が、1年換算ではプライスの年俸をも上回る6年総額2億650万ドルでダイヤモンドバックスと合意に達した。

今オフに大型契約を獲得したのはこの「トップ2」だけではない。

レッズ時代の14年に20勝を挙げたジョニー・クエト(今季途中、レッズからロイヤルズに移籍)はジャイアンツと6年1億3000万ドルで合意。今季まで4年連続2桁勝利のジョーダン・ジマーマン(今季ナショナルズ)は、タイガースと5年1億1000万ドルで新契約を結んだ。野手では過去4年間でゴールドグラブ賞を3度受賞したジェイソン・ヘイワード(同カージナルス)が、8年1億8400万ドルでカブスへの移籍を発表した。

オフの間に新たに1億ドル以上の大型契約を受け取る選手が最も多かったのは、ロビンソン・カノ(マリナーズ、10年2億4000万ドル)、田中将大(ヤンキース、7年1億5500万ドル)、ジャコビー・エルズベリー(ヤンキース、7年1億5300万ドル)、秋信守=チュ・シンス=(レンジャーズ、7年1億3000万ドル)がそれぞれ新天地に移籍した13年シーズン後だった。

今年は現時点ですでにそれを上回る5人の「1億ドルプレーヤー」が誕生。ジャイアンツと5年9000万ドルで契約したジェフ・サマージャ(今季ホワイトソックス)、カージナルスと5年8000万ドルで合意したマイク・リーク(今季途中、レッズからジャイアンツに移籍)ら、決して超一流とはいえないような投手でも大台に近い金額を受け取っている。しかもまだヨエニス・セスペデス(同メッツ)、ジャスティン・アップトン(同パドレス)、クリス・デービス(同オリオールズ)、アレックス・ゴードン(同ロイヤルズ)といった野手の大物が未契約のまま残っている。

テレビマネー支えに好景気続く

デービスは古巣オリオールズから7年1億5000万ドルの提示を受けたとも伝えられており、今後、大台超えを果たす選手が増える可能性は十分ある。プロ野球広島からポスティングシステムでメジャー入りを目指している前田健太も、1億ドルには届かないまでも、かなりの好条件を提示されるのではないか。

これほどの大盤振る舞いが可能になるのは、MLBの収益が十数年連続で増加中で、15年も前年を5億ドル上回る約95億ドルの利益を記録したからだ。その好景気の理由はやはりテレビマネーによるところが大きい。

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