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巨人貧打で混セ、パはタカ独走 プロ野球回顧と展望

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2015/12/19 6:30
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 今年のプロ野球はソフトバンクが2年連続日本一に輝き、セ・リーグはヤクルトが14年ぶりにリーグ制覇を果たした。プロ野球担当記者がこの1年を振り返るとともに、5人の新監督が指揮を執る来季を展望する。

A ソフトバンクは投打ともに選手層の厚さを改めて示した。6月半ばまで1軍登板の機会がなかったバンデンハークは負けなしの9連勝。千賀はポストシーズンで中継ぎに配置転換され、切り札としての存在感を発揮した。開幕前は計算に入っていなかった投手の大車輪の活躍に、チームの底力を感じた。

ソフトバンクは圧倒的なチーム力で日本シリーズ2連覇を果たした

ソフトバンクは圧倒的なチーム力で日本シリーズ2連覇を果たした

C トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)の柳田を筆頭に高い能力を持った選手がチームプレーに徹し、組織として機能していた。反対にオリックスは積極補強をしながら、組織としてはうまく機能しなかった。

A 中島、小谷野、ブランコら新戦力の相次ぐ離脱と不振が響いた。得点力不足が解消できなかった上、相手の嫌がる小技、隙を突いた走塁を前面に出す森脇前監督のスモールベースボールも鳴りを潜めた。2位に躍進した昨季から一転、フィールドでの躍動感が失われたように映った。

D 西武は秋山のシーズン安打記録に沸いた。中村や森らタレントぞろいの打線は魅力的。ただ、しぶとく1点をもぎ取るという粘りに欠けていた。全体的に投手陣の層が薄く、夏場以降は抑えの高橋朋が崩れ、勝負どころの試合に勝ちきれなかった。

B セではヤクルトの真中監督が「団子状態にならなければ、うちにチャンスはなかった」と話していた。ヤクルトの優勝は巨人、阪神、広島が力を出し切れなかったことの裏返しでもあった。

E 米大リーグから黒田が復帰して24年ぶりの優勝の期待が膨らんだ広島だが、結果は4位。優勝への気負いを感じられることも多く、緒方監督の采配も、勝利を追うのか、育成を重視するのか、迷いが感じられることが多々あった。

F 阪神は今年もシーズン終盤に失速した。原因は打線のひ弱さ。465得点はリーグ最低で、盗塁も12球団最低の48。ゴメスとマートンの不振が響き、得点を奪うまでの工夫も足りなかった。若手が伸びてこないチームの体質は最後まで改善されなかった。

G リーグ4連覇を目指した巨人は全般的に残念な1年だった。原監督の手腕で何とか2位になったが、打撃不振は深刻で、何より若手が出てこない。シーズン後には3軍制を設けて育成により力を入れる方針を打ち出したが、来季も絶対的な優勝候補とはいえないだろう。

H 前半戦首位ターンのDeNAが最下位に沈み、改めて野球の怖さを思い知らされた。中畑監督への早々の続投要請があだとなったとの見方があるが、要は年間を通して精度の高い野球をするだけの技術、体力が欠けていたということ。Jリーグのような2ステージ制なら第1ステージ優勝だったのに、と悔やんだファンは多いだろう。

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