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勝利のメンタリティー(山本昌邦)

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五輪アジア予選、いばらの道で垣間見える人間力

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2015/12/14 6:30
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女子バスケットボールや男女の7人制ラグビーが来年夏のリオデジャネイロ五輪出場に名乗りをあげる中、日本サッカーも勝負の時を迎える。男子のU-22(22歳以下)日本代表が来年1月、カタールで開かれるU-23アジア選手権に挑むのだ。23歳以下のアジア王者を決めるこの大会はリオ五輪アジア最終予選も兼ねている。1996年アトランタ大会から5回連続で五輪に出場し、2020年には東京五輪が控える日本にとって、本当に絶対に負けられない戦いになる。

セントラル方式、過去に痛い目に

1次予選を勝ち抜いた16チームが一堂に会するこの大会、まずは4チームずつ4組に分かれてグループリーグを戦い、各組上位2位チームが8強による決勝トーナメントに進む。リオ五輪のアジア出場枠は3だから決勝にたどり着けば文句なし、準決勝で負けた場合も3位決定戦に勝てば、晴れて五輪出場となる。

抽選で日本はB組に入り、北朝鮮(1月13日)、タイ(16日)、サウジアラビア(19日)の順に戦う。グループリーグを突破すれば、準々決勝で戦うのはA組(カタール、シリア、イラン、中国)の1位、2位チーム。準決勝ではC、D組を勝ち上がってくる韓国、イラク、オーストラリアなどとの対戦が予想される。いつもながらのいばらの道である。

今回、より一層の困難が予想されるのは最終予選の形式がアトランタ五輪以来のセントラル方式(一極集中開催)になったからである。時間をかけてホームアンドアウェーで出場国を決める従来の方式なら最終的にモノをいうのは地力。少々失敗してもインターバルの間に修正も利く。しかし、1月12日のシリア対イランの開幕戦から30日の決勝までの間に一気にけりをつける短期決戦では、一度波に乗り損ねたら、そのまま沈みっぱなしということになりかねない。84年ロサンゼルス五輪予選など日本は過去にもセントラル方式で痛い目に遭ってきた。

私もセントラル方式の厳しさを身をもって知る一人である。アトランタ五輪予選で日本が28年ぶりの五輪出場という重い扉をこじ開けたとき、西野朗監督の下でコーチをしていた。あのときはマレーシアに8チームが集結、4チームずつのグループリーグを経て、準決勝、決勝という日程で五輪出場権を争った。

出場を懸けた準決勝のサウジアラビア戦は攻撃ではMF前園真聖、守りではGK川口能活が神懸かった活躍を見せてくれ、何とか2-1で逃げ切ることができた。試合後は精も根も尽き果てたものだ。

足りない国際経験、詰めの甘さに

今回のチームの不安点は国際経験が足りないことである。五輪世代の登竜門である今年のU-20ワールドカップ(W杯)もアジア予選の準々決勝で北朝鮮にPK負けして出場できなかった。国際経験の乏しさは肝心な勝負どころで詰めの甘さという形になって表れやすい。

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