ネギ嫌いに救われた? 大リーグの食事情

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2015/11/29 6:30
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メジャーには体重100キロを超える巨漢がそろっています。あの肉体を維持するためには相当食べているに違いない、と思われるかもしれませんが、実は……。メジャーの食事情をご紹介しましょう。

渡米した最初のころ、私は「ワンプレート」に盛られた肉料理や野菜を完食できず、半分くらい残していました。始めは1皿くらい、あっという間にぺろり、と思うのですが、その1皿が実は結構大きいのですね。同じ大きさの野球のボールが、彼らの手のひらに収まると小さくみえるのと同じで、料理をのせた皿も大きな選手たちの前では小さくみえるわけです。

ステーキをバクバクはイメージだけ

しかし、そうこうしているうちに、私も完食できるようになりました。そして慣れてみると、日本選手の方が実はよく食べているのではないか、とさえ感じるようになりました。

ステーキを何枚もバクバク、というイメージがあるかもしれませんが、そんなシーンはまずみたことがありません。1回の食事の量は決して多くないのです。

クラブハウスには肉や魚といった普通の食事が、試合後でも食べられるように用意してあります。試合が終わってシャワーを浴びて、着替えて、となると深夜になります。その時間にピザを食べたり、炭酸飲料を飲んだりということですから、三度三度の食事の量は少ないようにみえても、選手たちはそういうところで、ちょこちょことカロリーを摂取していたのかもしれません。

メジャーに挑戦する日本選手にとって、食事は一つの壁になります。球団が用意したものを食べる、現地のものを食べるのが、その世界に溶け込むための基本です。

とはいえ、違った土地で、特に遠征ともなると、食事の条件も限られてきて、困難が生じてきます。ニューヨークやロサンゼルスなどの大きな都市でない限り、夜遅くまで、安全に外食できるという場所は多くありません。

特に困ったのは野菜不足です。クラブハウスでも外食でもアメリカの食事はとにかく野菜が足りないと感じました。私は青汁を常に持っていて、毎日飲んでいました。どれだけ栄養の足しになったかはわかりませんが、とにかく緑色のものを体が求めていたのです。

専従シェフの弁当持参する選手も

救われたことがもう一つ。私の見た限り、アメリカ人の多くはあまりネギが好きではありません。チームそろって中華料理というときが、私のビタミン補給の絶好機でした。

中華では薬味などとして、生のネギが出ますし、いためものでもよく使われています。生でもいためたものでも、アメリカの選手の多くはネギを食べないので「それ、残すんだったら俺にちょうだい」といって、独り占めしては野菜不足を補ったものです。

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