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ハリルJ、選手呼べども「ビッグ6」超える若手出ず
サッカージャーナリスト 大住良之

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2015/11/27 6:30
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11月17日のワールドカップ・ロシア大会アジア2次予選、アウェーのカンボジア戦を2-0で勝ってサッカー日本代表の2015年が終わった。ハビエル・アギーレとバヒド・ハリルホジッチという2人の監督の下で戦った日本代表の15年の総合成績は、17戦して11勝5分け1敗、得点40、失点7。ハリルホジッチ監督下の13戦は、8勝4分け1敗、得点32、失点6だった。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは1月の54位からわずかに上がって50位となったが、アジアでは韓国に抜かれ、イラン(43位)、韓国(48位)に次ぎ3位となっている。

「選手知る」に重点、チーム力上がらず

昨年のワールドカップ後に就任したアギーレ監督がスペインのクラブ監督時代に八百長試合に関与した疑いが浮上して2月に契約解除、日本サッカー協会は3月にハリルホジッチ監督と契約した。ワールドカップの直後から丸4年間の強化によって次のワールドカップで戦うことのできるチームをつくるのが1998年以来の日本代表の強化のリズムだったが、今回は監督交代により半年間の後れをとったことになる。

実際、ハリルホジッチ監督は15年を「日本のサッカーと選手を知ること」に費やし、チーム力を上げることはできなかった。

3月から11月までの9カ月間、ほぼ60日間の活動で、ハリルホジッチ監督が「手元で見た」選手の総数は55人。うち5人は5月中旬に開催した2日間の「国内組合宿」に参加しただけなので、試合の場に呼んだ「代表選手」は50人、そのなかで実際にピッチに立ったのは43人だった。

11月17日のカンボジア戦では、ワールドカップ予選にもかかわらず、5日前のシンガポール戦(3-0)から先発を8人も入れ替えて臨んだ。ハリルホジッチ監督は最初からこの2試合でできるだけ多くの選手を使おうという考えを持っていたようだ。実際、3人選ばれていたGKでは西川周作が2試合とも出場したが、20人のフィールドプレーヤーのうち出場機会がなかったのはDF丸山祐市だけだった。

難敵シリア戦が今の「ベストの布陣」

「1年目はできるだけたくさんの選手を知りたいと思っている。私の頭には35人ほどの選手が入っている」。11月5日にメンバーを発表した際、ハリルホジッチ監督はこう語っている。そして「来年には30人ほどに絞られていると思う」とも話した。

ワールドカップ予選が厳しい段階になるのは、来年9月にスタートする最終予選。そこでしっかりとチームがまとまっていなければ厳しいことになる。

ハリルホジッチ監督が多くの選手を見て知るために使われた15年。しかし「ベースのチーム」がなかったわけではない。

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