2018年10月21日(日)

SNSで「衝動買い」 ネット通販変える新手法

スタートアップ
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2015/11/26 6:30
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VentureBeat

電子商取引(EC)は15年間にわたり、ネット通販業者が顧客の支払いに応じ、安全に処理できるしっかりした枠組みを提供してきた。だが、モバイルやアプリ、交流サイト(SNS)といった新しい技術の登場により、消費者がモノやサービスを見つけ、決済を望む手段は変化している。

■重要なのは「今すぐ購入」ボタン

ピンタレストの画面から気に入った商品を直接購入できる(C)Pinterest

ピンタレストの画面から気に入った商品を直接購入できる(C)Pinterest

ごく最近では、顧客に最先端の決済サービスを提供しようとする業者は、誕生したばかりの「コンテクスチュアル・コマース」の導入に取り組んでいる。これは端末やアプリ、ウェブサイトからのデータを活用し、業者のウェブだけでなく、オンライン上のどこでも購入や支払いができるようにするものだ。

コンテクスチュアル・コマースの主なけん引役は、数百万人の利用者にサイトで様々なブランドを紹介している大手SNSプラットフォームだ。これは利用者が製品やサービスを気に入って購入する際に、なぜ別のウェブサイトやアプリに移った上で決済の認証情報を入力しなくてはならないのか、という考え方に基づいている。

このことは、ユーザーがモバイルを使っている場合に特に重要だ。エンゲージメント(消費者がモノやサービスに愛着を抱くこと)とコンバージョン(実際に購入に至ること)が既にかけ離れているからだ。だからこそ、大手SNS(フェイスブックやツイッター、ピンタレストなど)はサイトで掲載したモノやサービスに「購入」ボタンを軒並み取り入れたり、導入を計画したりしている。顧客は衝動買いしやすく、業者は安全な取引を通じてそこから利益を上げやすいようにするのが狙いだ。

画像共有のSNSである「ピンタレスト」を例にとろう。ピンタレストの約1億人の利用者は掲載されている商品に関心があるため、サイトを訪問することが多い。利用者が気に入ったモノを見つけると、ピンタレストは利用者を業者のサイトに移動させて商品を購入させるのではなく、電子決済サービスを手掛けるブレインツリーの技術を使ってピンタレストの画面内で購入できるようにしている。これにより購入までに必要なクリック数が減り、手順全体が単純になり、コンバージョン率が上昇している。

これはピンタレストにとって大きな強みであり、消費者にとっても素晴らしい機能だ。

しかも、ピンタレストで製品やサービスを販売している業者は、何もしなくても恩恵を受けられる。消費者はこの機能により様々な決済サービス(ペイパルやアップルペイ、アンドロイドペイ、ビットコインなど)を使うことができ、しかもこの技術はプラットフォームに内蔵されているため、ごく小規模の自称ウェブ/モバイル業者でもこの決済システムに容易に加わることができるからだ。

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