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野球・プレミア12、何とか大リーガーを呼べないか
スポーツライター 丹羽政善

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2015/11/26 6:30
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本当にシーズンの疲れなのか? 故障が怖いのか?

21日に幕を閉じた野球の「プレミア12」。新設された国際大会とはいえ、予想以上の盛り上がりを見せ、それなりの成功を収めたといえるのではないか。大会前の冷めた空気も舞台を東京に移した頃には、一変していた。もちろん、日程の組み方などで不備も指摘されたが、それは第2回大会に向けての課題が明確になったと、むしろ好意的に捉えていい。

ただ、その課題のうちの一つ、大リーガーが参加しなかったという事実は、どうしても決定的なものを欠いたように映り、「世界一を決める大会」とうたったところで空々しかった。

11月にプレー「OK」という選手も

なぜ、大リーガーを呼べないのか? 彼らが出ないとされる理由は、冒頭で触れたように大きく分けて2つある。

まずは、疲労だ。大リーグでは年間162試合に加え、過酷な移動が選手の体力を奪う。マリナーズの移動距離は年間約8万キロ。羽田と新千歳空港をおよそ半年間で50往復する計算である。よって大リーグでは、シーズンオフ、特にシーズンが終わって間もない頃は体をオーバーホールする時期という捉え方が一般的。疲れをためたままプレーすれば、故障につながりかねない。だから選ばれても参加したくない、という選手が出てくることは想定できる。

当然、その考えは尊重されるべきだが、その一方で、11月にプレーしても構わない、という選手がいるのも確かだ。

今年1月、プレミア12の参加問題について米ヤフー・スポーツの取材に応じた大リーグ選手会理事のジェレミー・ガスリー(ロイヤルズからフリーエージェント=FA)はこう答えている。「個人的には、ぜひ出たい。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加したが、素晴らしい体験だった。サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)だって出るし、パブロ・サンドバル(レッドソックス)、エリック・アイバー(ブレーブス)、クリス・カプアーノ(ヤンキースからFA)だって、出たいって言うぜ」

実際、ガスリー、ペレスらは昨年の日米野球にも参加。彼らは昨年10月29日までワールドシリーズを戦い、11月6日にはロサンゼルスで行われたメジャー選抜チームの合同練習に顔を見せていた。疲れは大丈夫か?という懸念はあったものの、彼らは今季、見事に昨季の雪辱を果たし、ワールドシリーズを制している。

選手より球団の方がケガを恐れる

対照的に不本意な1年を送った選手もいる。日米野球(阪神・巨人連合チームとの記念試合を含む)で2度先発し、2勝を挙げたカプアーノは今季、戦力外通告を受けるなど散々だった。となると、影響がないとも言い切れないが、それでも大リーグ機構が制限さえかけなければ、プレミア12に参加したいという選手は、ガスリーが言うように少なくないはずだ。

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