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フルマラソンシーズン序盤、調整練習でこれは「×」
ランニングインストラクター 斉藤太郎

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2015/11/30 6:30
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 私が指導するクラブの練習会は毎週水、土曜に実施しています。様々な目標を持ったランナーが集まるクラブです。目的とする練習の焦点がぼやけてしまわぬよう、長期的な計画に基づき、1回ごとの練習メニューに落とし込んでいます。設立以来、毎年11月末をフルマラソン完走の時期として取り組んできました。ですが、ここ数年は本当に選択肢が増えました。10月に既に1本のマラソンを消化し、11月に入ってから2本目のフルマラソンに向けて調整を進めている方が少なくありません。この季節の調整練習でやってはいけないことを挙げてみます。

シーズン1、2本目のフルマラソンに向けて調整を進めるこの時期、調整練習でやってはいけないことも多々ある

シーズン1、2本目のフルマラソンに向けて調整を進めるこの時期、調整練習でやってはいけないことも多々ある

よくある失敗例

(1)トレーニング以外の「もの」の効能

 今の走力が100あるとして考えてください。快走、パフォーマンス発揮の手助けになるサプリメントやウエアなど、様々な「もの」が充実しています。「もの」以外では、体に炭水化物(車でいうガソリン)を蓄えるメソッドとしてカーボローディングも多くの方が実践しています。ですが、これを導入したからといって、力が150とか200になることはありません。トレーニングで培った走力はあくまで100のままなのです。

 ただ、何らかの事情で100を出しきれないことがあります。80とか、ひどいときには60くらいしか出せない人もいます。そこを補う可能性として、こういったことを導入するという考え方で取り組んでいただきたいと思います。周りがやっているから自分もしないと後れを取る、という考えに陥らないようにしましょう。

(2)インターバル練習でスピードを上げて安心感を得る

 練習日誌をこまめにつけている方は、どうしてもきっちりと練習結果を残したくなるものです。また、全地球測位システム(GPS)の機能が付いたウオッチでしたら、おのずとラップタイムがデータとして残るので、なおさら、走りの感覚よりも練習タイムに意識が向きすぎることがあります。

 タイムは大切なデータではあるのですが、この時期はむしろ、走りの手応えや、調子が上向いているかどうかの感覚を大切にして走りましょう。「良いタイムで走れた=レースでの快走が約束される」というわけではありません。考え方を切り替えましょう。

 持っている力を出し切るのはレース本番です。調整練習になると、練習量を落としていくので、疲れが抜けてきます。それに伴い、体は速く動こうとします。その成り行きでアクセル全開にしてしまうと、せっかく力を蓄えてきたのに「調子を使ってしまう」ことになります。これをランニング界では「打ち上がった」と表したりします。そこがピークになってしまい、あとは下降線をたどるということになるのです。行きたくなる気持ちをエネルギーとして蓄えること。馬の手綱を引くようなイメージで「まだ本番ではないよ」と体に言い聞かせて走りましょう。

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