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女子ツアー、かすむ日本選手 「黄金の次世代」に期待
ゴルフライター 月橋文美

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2015/11/13 6:30
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女子ゴルフで年に1度の日米ツアー共催大会、TOTOジャパンクラシックがアン・ソンジュ(韓国)の優勝で幕を閉じた。アンはLPGA(日本女子プロゴルフ協会)ツアーの選手で日本ツアーの面目躍如となったが、一方で22年ぶりに日本人選手がベスト10にゼロというゆゆしき事態も。レベルは確実に底上げしているといわれる日本ツアー。ではそれに伴い、日本人選手たちのレベルも右肩上がりにあるのだろうか。

アンも李も「日本」のトップ選手だが

優勝スコアの通算16アンダーで3日間54ホールを終えたのは、アンと李知姫(韓国)、アンジェラ・スタンフォード(米国)の3人。プレーオフは1ホール目、アンの鮮やかなバーディーであっさりと決着した。アンは2010、11年、そして昨年の日本ツアー賞金女王。「米ツアーの人に優勝を持っていかれるのはイヤ。私たちは日本の上位、代表選手ですから。負けたくない」と誰よりも強く語っていた。18番グリーンサイドに集まった日本ツアーの選手たちはアンと李を応援、米ツアー選手を破ったことに安堵し、いくらかの満足感を漂わせていた。

1973年にLPGAジャパンゴルフクラシックとして始まったこの大会は、以降スポンサーを変えながらも途切れることなく開催され、今年が43回目だった。第2回大会で樋口久子が優勝し、森口祐子が制した87年大会では岡本綾子が米ツアー賞金女王を決めるなど、日本の女子ゴルフ界にとっては印象深いシーンの多いトーナメントである。

その87年までは日本人選手の勝利もたびたび見られたのだが、日本のLPGAが正式にツアー制度を施行した88年からの歴代優勝者を見てみると、28度の大会で日本人の優勝者は上田桃子(2勝)、小林浩美、平瀬真由美の3人のみ。しかも小林と平瀬、11年大会Vの上田は米ツアー参戦時で、日本人が日本ツアー選手として勝ったのは07年の上田だた一人だ。

ツアー別に見てみると、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)の01年からの5連覇などもあり、日本ツアー勢の6勝22敗。それでも、直近10年では上田以外に宋ボベ(韓国)、テレサ・ルー(台湾)、アンが勝ち、ほぼ互角の結果を残している。

近年、韓国勢を中心とした外国人選手たちに押されっぱなしの感がある日本ツアー。だが、小林LPGA会長をはじめ上位の日本人選手たちの多くは「彼女たち外国人プレーヤーのおかげで、自分たちも刺激を受け、勉強もでき、結果としてツアーのレベルは年々上がっている」と話す。10年以降、賞金女王の冠は13年の森田理香子を除きすべて外国人勢の手に渡り(今季もすでに日本人女王の可能性は消滅)、賞金ランキング上位も彼女たちによって占められている状況だが、確かにその"おかげ効果"は出てきているようだ。

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